東京のど真ん中、新宿・四谷に立つこの家は、OASisの岡本浩さんが設計したFさま一家の住まい。住宅密集地にあり、建築面積はわずか6坪。それでも、「通風採光が良好な吹抜けのある家」を望んだFさまに、岡本さんはどのように応えたのだろうか?
この建築家に明るいダイニングキッチン。窓越しのドッグランは防火壁で覆われており、カーテンがなくても外部の視線が気にならない。内装はヴィンテージ感のある床と美濃焼のモザイクタイルがポイント。西海岸風のシャビーシックなテイストに和が加わったミックススタイルで、洗練された雰囲気
階段からダイニングキッチンを見下ろす。写真右に進むと、スキップフロアでつながる2階のリビングがある。ダイニングキッチンはリビングより半階分ほど床が低いため、その分だけ天井が高くなり、天井高4.5mの吹抜け空間が実現。窓も高い位置まで開口できた
バルコニーとつながる開放的なリビング。建物を支える構造の壁をアーチ型にデザインし、窓サッシを隠した。おかげで窓枠の存在を感じず、海外のリゾートホテルのような生活感のない空間に。写真右のテレビ台も、同様に構造の壁を生かして造作。間接照明も仕込まれている
リビングからバルコニーへ出る窓の上にはトップライトが。明るい光がたっぷりと入ってくる
撮影:東涌 宏和