建築家が一度は止めた崖の上の土地に ここでしかできない、豊かな3層の家が土地が二転三転しても、施主は建築家・岩瀬英志さんのもとを離れなかった。長い時間の末に見つかったのは、細い路地の突き当たりにある傾斜地。だが岩瀬さんは、この土地を勧めなかったという。それでも施主は、ここに決めた。道路より低い敷地、打てない杭、高低差が生む法規の制約。ひとつひとつを解いていった先にできあがったのは、外観からは想像もつかない、3層の住まいだった。