「ちょっと変わった名前ですね。」と、たまに言われることがあります。
「工務店ですか?」と言われることもあります。
ちょっと変わっていますが工務店ではありません。
小さな建築設計事務所というのがいちばん近いかも知れません。
ただそれだけでなく +α を持ちたいと思っています。
製作所と名づけたわけは、モノづくりに関わる者として設計から施工まで一貫して
関わっていたいという想いからでした。
当製作所のアトリエ建築の時は外壁の杉板を塗装し、構造金物の原寸図を描いて精
密機械工場に持ち込み削りだし加工をしてもらいました。内装の壁塗り、床のオイ
ル塗装、ワイヤー手摺の取り付け、芝棟の植え付け、手洗いボールの加工などなど
実際に手を動かしてみなければ分からないことだらけでした。
設立当初はヒマだった(笑)ということもありますが。
要は好きなことはなんでもやってみるということなのです。
でもこの取り組みは大切にしていきたい。
つくりかた、素材の特性、加工のし易さ、温度、柔らかさや硬さ、匂い、さわりゴ
コチ、家づくりは現場で教えてもらうことが沢山あって、そこで学んだことを吸収
して設計に生かすことが大切だからです。
図面は完璧ではありません。現場に携わってこそ心地よい家ができることを確信し
ています。
埼玉県行田市 / K邸
かつて城下町で、今も路地や町並みにその風情を色濃く残す埼玉県行田市。Kさんは子育てのため故郷であるこの地に戻り、ご実家の敷地内に家を建てようと計画。Kさんのお母様が住む母屋は残し、空いた土地に新居を建設しようと考えた。依頼を受けた金子さんは、1階はお母様が営む店舗、2階がKさんご家族の住居という、それぞれの生活が交わる「ハナレ」を提案する。
埼玉県東松山市 / G邸
20年来住んでいたマンションの周囲の環境変化により、新築の戸建てを検討していたGさんご家族。訪れたオープンハウスで見た温かみのある家を気に入り、建築家の金子正明さんに家づくりを依頼する。たたずまいと木材の風合いを大切に生かした大屋根の家は、シンプルながら物語に出てくるような愛らしさを醸し出す。