家づくりという、とても私的なところまで踏込んだ作業を、お互い長い間にわたって続けていくわけですから、まずはお互いを信頼できるかどうかが、重要なポイントになります。
家がある限り、一生のつきあいになるかもしれません。家に対する自分のイメージを伝えるには「気持ちのいい家が欲しい」とか漠然とした言葉でもかまいません。また気に入っているシーンの写真、好きな車、絵、服など、自分にとって気持ちのいいものを具体的に見せるのも方法です、そのすべてを実現してもらうというよりは、お互いのより親密なコミュニケーションのためにはよい方法だと思います。
ある程度条件を出したら、それをどう判断し、プランに生かすかは建築家が考えることです。
自分の主張をガンコに絶対譲らない姿勢より、建築家のやる気をくすぐり、さらにいい案を出させるよう計らうのも上手なやり方だと思います。