「クライアントの思いをかたちにする。そして伝える。」 クライアントには、人々に伝えたい思いがある。 それは、「ことば」にしないと伝わらない。 「かたち」にしないと伝わらない。 我々は「ことば」と「かたち」を作るデザイナーです。 「思い」を「ことば」にして、「かたち」を生み出すことで、多くの人々に伝えることが出来る。 それが、我々の目指す「デザイン」です。
建築家の詳細
異形鉄筋とは、建物の構造用材料のひとつで、鋼を圧延して表面に「リブ」や「節」と呼ばれる凹凸の突起
を設けた棒状の鋼材である。
釡浅商店は、「良い道具には、良い理(ことわり)がある」というポリシーのもと、料理道具を作る職人の
素晴らしい技術をお客様に届けている。
そのため、この空間にふさわしいのは「建築の職人の技術である」と考え、普段は壁の中に隠れてしまう異
形鉄筋を主役にデザインを施した。
実際には、手すりや什器を異形鉄筋を用いてデザインし、シンプルながらも職人の技術の必要な作りとし た。
また、包丁の什器は枕木を使い、長年に渡って使っていただく包丁の長い歴史を表現した。
わたしはここで、職人の技術が人々に伝わっていくことを望む。
撮影:宮本 啓介