土圭屋/sanrokucoffee

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手づくり時計の工房/土圭屋と、コーヒーとカレーのカフェ/サンロクコーヒー。
高知、菜園場に店を移転するにあたり、「アプローチを考えてほしい。」とはじめに相談をうけました。つまり、2つの店舗と町との「間合い」がテーマでした。

計画地は、比較的交通量のある菜園場商店街の交差点に位置しています。
元駄菓子屋だったという1階はがらんどうで、歩道側には壁はなく、数本の柱とシャッターで仕切られているだけの状態でした。まず、歩道側には壁の補強も兼ねて、部分的に外壁をつくりながら、モルタル製のプランターを並べて、植栽で柔らかく仕切ることとしました。歩道に沿ってアプローチを配置し、干渉空間となるように考えました。
アプローチのさらに内側に、L型の壁(コーナー)をつくり、少し表情のある黒モルタルで仕上げています。壁で囲まれた内部はサンロクコーヒーで、日常から離れた居場所となるように、入口と最小限の開口だけを開けています。
土圭屋は、陽が入り開放的な場所に配置し、アプローチを長くとれるように、歩道からの導入部を決定しました。
内装は、前店舗で所有していた家具や建具を出来るだけ引き継ぎながら、それぞれのイメージを実現しています。
2つの店舗が、この街角の新しい景色となるよう願っています。

基本データ

撮影:中山 保寛