イシマルデザイン一級建築事務所の岸絹子さんが、自身が設計した自邸兼アトリエ「福角の家」をつくったのは、今から4年前のこと。「自分が本当に好きなモノ、好きな空間」を形にしたというその家は、岸さんならではのセンスがそこかしこに溢れていました。
この建築家に広々とした玄関ホール。正面にフィックスウィンドウがあり、昼間はとても明るい。右側チーク板張り扉の向こうが居住スペース、左側がアトリエ。壁は珪藻土仕上げで、フローリングはオーク材を使用している
テラスに面してL字型に配したリビングとダイニング。リビングを一段上げ天井高を変えることで、メリハリのある空間に。ダイニングの床はタイル貼り、リビングはオーク材のフローリング
リビング側からDKを見る。ダイニングテーブルのダウンライト以外はすべて間接照明を採用。写真右側に見える食器棚は、ガラス張りのあえて見せる仕様に。右手前の収納の中には備え付けのアイロン台が収められている
ステンレストップのキッチンは造作。シンクには無駄なへこみもなく、すっきりとシンプルな美しさを醸す
撮影:藤村 泰一