個個充居

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30坪の比較的狭い敷地の都市住宅。「車は持たないからその分ゆったりと広く感じられる家にしてほしい」という施主様の言葉に気合が入った。弁護士であり、モーツアルトの研究家で作家活動をしている大変忙しいご主人の部屋は、地下に配置し、サンクンガーデンから樹形の見事なハウチワカエデの株立ちを2階まで届くよう計画した。奥様の部屋は2階の落ち着いた和室とし、食事等共に過ごす場は1階とし、二人のプライベート空間を独立させた。3層の場を繋ぐ階段やホールはこの家の重要な場であり、吹き抜けを設けてゆったりとした空間とした。アプローチは前面道路に平行に長くとり、玄関を開けると庭のハウチワカエデを介して隣家とのフェンスに絡めた緑まで広がる。「実際より敷地が広い家に住んでいるようだ」と喜んでいただいている。

基本データ

所在地
東京都三鷹市
延床面積
118.6㎡