富士宮・青木平は富士山を東に臨む場所である。敷地は28度の東斜面でコナラ・ミズナラ等の雑木林であり、アプローチ道路からは富士山が正面にそびえている。斜面に沿って生活の機能を設定し、全体を一つの空間として覆う事とした。すべての場から異なる角度で富士山を見上げることができる。玄関ホール・居間食堂・寝室・浴室空間が積層する東面は3層吹き抜けのガラス面とし、段差の床全体を鳥かごのような鉄骨で軽やかに覆った。施主様は週末住宅としての利用を考えていたが、ここでの生活を大変気に入られ、こちらに生活の場を移し、用事がある時に東京へ行く生活スタイルに変えられた。