沖縄本島のほぼ最南部に位置する南城市。海岸線から直線距離で約200m離れた高台の傾斜地、眼下に沖縄特有の青く澄み切った海を一望する絶好のロケーションに「The VILLA Okinawa」はあった。施主の“美意識”が反映されたこの別荘を手掛けた、Atelier Teteの山本 隼也さんと香織さんのお二人に話をうかがった。
この建築家に
エントランスから入ってすぐの玄関ホール。アーチ型の両開きドアが印象的だ。トップライトから日差しが差し込み、季節や時間帯によってさまざまな陰影を生み出す。水廻りを除く室内の壁は、沖縄の漆喰で仕上げている
玄関ホールを抜けると、この景色がいきなり目に飛び込んでくる。「ゲストをもてなしたい」というオーナーの要望を見事に形にした粋な演出だ。天井に3本伸びるヒノキの丸太梁が唯一無二の雰囲気を醸す。ダイニングのエゾジカのシャンデリアも独特の雰囲気づくりに一役買っている
LDKの別アングル。天井高は約3.5mあり、幅約8mという圧倒的な広さを誇る開口部から見える青い海と空と相まって、開放的な非日常空間を創り出している。エゾジカの角を使ったシャンデリアの下に据えた8人掛けのテーブルも特注品だ
料理をしながらみんなで楽しさを共有できるよう、LDKの一角に設けられたキッチン。コンクリートで造作したオリジナルで、キッチンカウンターだけは汚れが付きにくいよう、漆喰ではなくツルッとした質感の塗り仕上げを採用。小さな作業台も家具職人につくってもらったオリジナルだ
LDKに接するリネン庫へ向かう廊下からの眺め。アーチ型の開口で切り取られた絵画のような景色
南西側に位置する広々としたテラス。部屋とテラスに段差がなくフラットにアクセスできる。水を目一杯溜めるとインフィニティスタイルとなるプールは、海側の壁がガラス面になっている。サイズは約8m×3m、深いところは水深約2mもある
プールの隣にはジャグジーと掘り込みのベンチをレイアウト。モールテックスでつくったベンチは目に優しい色にこだわり、階段や造り付けのベンチの高さも計算されているという。建物外壁のエッジ部分もことごとくアール仕上げ。とにかく仕事が丁寧で細かい
2階南側、LDKの奥側にレイアウトされたプライマリーベッドルーム。開口部の高さは約2.5mあり、テラスへ直接アプローチできるようになっている。ベッドの裏側には洗面脱衣所と浴室があり、小さなミストサウナも備えている
ベッド裏側の洗面脱衣所と浴室。浴室にはトップライトを設けた。浴室の奥がサウナとなっている
LDKの左手にレイアウトされたセカンドリビング&ゲストルーム。スライドドアを締めると(写真下参照)それぞれ独立した部屋になる。各部屋ごとにトイレとシャワールームを備え、ゲストが気兼ねなく快適に過ごせるよう配慮されている
セカンドリビングとゲストルームの間にあるスライドドアを締めた状態。各部屋ともテラスへ直接アプローチできる
1階に設けられたドライサウナ。ベンチに腰を掛けた状態で小窓から海が眺められるよう高さが計算されている。ベンチの立ち上がりは、垂直ではなく斜めに仕上げている。ふくらはぎが直接当たらないので熱くない
ドライサウナに隣接したととのいスペース。鋳物の五右衛門風呂が3つあり、そのうちひとつにチラー(水風呂冷水機)を採用しているので、水を適温まで下げることができる
1階の一角にもミニキッチンを設えたゲストルームがある。2階に比べると開口部が小さく、こぢんまりした空間だが、ゲストには殊のほか人気だとか
道路側に面したエントランス
玄関ホールにはお気に入りのアートを飾って
海から昇る朱い朝日が、海と空、LDKを美しく染める








