抜群の開放感「吹抜け」がある住まい特集_VOL.3

住まいを新たにお考えの方には、「お互いの気配を感じていたい」「自然光をふんだんに取り入れて明るい住まいにしたい」「開放感のある洗練された空間にしたい」といったご希望をお持ちの方は数多くいます。
限られたスペースの中で、これらの希望を叶える一つの方法として「吹き抜け」が注目されています。

ここでは、そんな「吹抜け」を最大限に活かした、住まいを紹介します。
ぜひみなさまの自分らしい住まいづくりの参考にしてください。

白・黒・シルバー3色統一に 吹き抜けを用いた大らかな空間を提案

東京都江戸川区 / three colors

おおらかな空間に関しては、箱型のフォルムの内部を単純な3層で分割するのではなく、吹き抜けを用い、空間を繋げることで、立体感や開放感、光の差し込み、風の通り道を作ること。

「Sさんとの議論の中からインスピレーションを受けた」と保坂さんが語る、白・黒・シルバーでの色の統一は、スタイリッシュさや、どこか男っぽくて武骨なイメージを持たせ、生活感を消すためのものだ。

この提案にSさんも、驚きや楽しさを感じるとともに「想定していなかった白・黒・シルバーに抵抗感があった」と語るが、「設計途中や完成時にはこの色の統一感が一番のお気に入りポイント」なのだという。

家族の会話を増やすために考えられた 吹き抜けとリビング中心のプラン

高知県南国市 / 和みの家

“家族のコミュニケーションが増える”ための工夫は、他にもまだまだある。

たとえば2階の子供部屋。将来は2つの子供部屋に改装できるよう、コンセントや梁などの準備をしている。が、現時点では壁もない1つの広い空間だ。これは、小さい時にはリビングやダイニングで家族と過ごしてほしいという考えからだ。

そのため、キッチンの後ろにはスタディースペースを配置。お絵かきをした作品を飾れるコルクボードや棚も用意されており、何気ない会話が日常で生まれるように工夫されている。

2階の寝室と子供部屋は、吹き抜けの空間側に窓がある。この窓を通じ、プライバシーは守りながら、お互いの気配を感じることができる。

このような工夫で、お施主様の要望を実現しながら、“家族のコミュニケーションが増える”プランが誕生した。

プライバシーと採光を叶える「ずらし」の妙 個の時間も、家族の団欒も楽しい2世帯

東京都大田区 / 南雪谷の家

親世帯のリビングや寝室のある部分の上は、広々としたテラスとした。そのうえで隣家との間には背丈ほどの壁を設ける。さらにその上に木を植えることで、隣家から2階を目隠しするのだ。

壁によってセットバックするような形となった2階は、リビングにふんだんに光が入る。夏の高い日差しは遮り、冬の低い光は導けるよう、綿密に角度が計算されたという。

2階は快適になったものの、隣家が迫る1階の親世帯が暗くなるのでは?と思うかもしれないが心配ご無用。実は壁にあたる部分が吹き抜けとなっており、最上部に取り付けられた高窓から入った光が1階を明るく照らすのだ。もちろん吹き抜けは、空間の広がりを感じさせるのにも役立つ。さらに1階の居室部分の真上に2階が重ならないことで、2階の足音などに悩まされるということもないのだ。

複数要望をトータルで考え、将来の使い方の変化までを視野に入れた独創的な邸宅とは?

高知県 高知市 / 南久万の家

中庭を囲うように各スペースを分けて配置することは、巨大な塊を分散することにもなる。周囲に調和する切妻屋根をその分けられたスペースにのせることで、巨大な塊ではなく、あたかも以前から存在したかのような、違和感のない外観を作り出した。

この切妻屋根は例のごとく、単に外観の違和感を減らすだけではない役割を持っている。内と外の連続性を屋内で感じ、かつ室内で適度な距離感を生むことも計算されているのだ。

家屋は切妻屋根で覆われているが、そのすべてを屋内から吹き抜けで目にすることができる。たとえばリビングの屋根はテラスまで続き、同じ構造の梁が続くことで外との連続性を感じられる。一方で寝室に部屋の天井はなく、玄関を通じてリビングまでの一体感を感じることもできる。

「持続可能な暮らし」を理想とした 「自然と共にある」建築家の自邸

静岡県伊豆の国市 / 石橋邸

主室に面したキッチンは、奥様の希望で主室側にシンクやコンロを据えたレイアウトに。ダイニングテーブルで勉強する子どもや、ソファで寛ぐ家族の姿を見ながら、奥様は食事の用意などができる。また、主室は吹き抜けとなっていて、階段を上がった2階ホールと壁を経ずにつながっている。そのことで1階と2階が空間的に一体となり、1階にいても何となく2階の雰囲気が伝わってくる。なるほど、九間の主室を中心にちょうどいい距離感が生まれている。

主寝室と子ども部屋は、1階と2階の北側にそれぞれレイアウト。家族が集う主室からやや距離を置くことで、静かな就寝時間が過ごせるよう考慮されていることにも注目したい。

こんなところからも光が? 8つの光庭をもつ白い家


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視線の先には、柔らかな光が降り注ぐLDKが見えてくる。白さ際立つ空間だ。左手には大容量のSICもあり、生活感が出るものは全て収納できるようになっている。

歩を進めた先に広がるのは、LDKの大空間。思わず「おおー」と声が出てしまう。閉じた外観からは想像もつかないほど、明るく開放感抜群な空間だ。LDKの半分が2層分の吹き抜けとなっており、さらにその一部が煙突のように0.5層分の吹き抜けとなっている。こうすることで、一番高いところから入ってくる光が、白い壁に反射し、それが柔らかく1階のLDKを照らすのだ。

またこのLDKには2つのハイサイドの窓があり、そこからも光が入る。そして何より隣接する大きな中庭が視線の抜けと光をもたらしてくれている。この中庭は、夏は直射日光を遮り、冬の低い日差しは室内に導く絶妙な設計。