建築家の奥野公章さんが手がけた『山中湖の家』は、多趣味な施主さまのための高級感あふれるセカンドハウス。清涼な自然を満喫できる邸内はホテルライクな心地よさが魅力。豊かな居心地を生み出すメリハリの効いた空間設計にも注目だ。
この建築家に前庭は造園屋さんと一緒にプランニング。自生する植物も上手に生かし、周囲の森林風景に馴染む仕上がりに
玄関へのアプローチ。スギの天井、ドイツ漆喰の壁に挟まれた少しコンパクトな空間は、隠れ家的な魅力がある。歩を進めると庭の光と緑が目前に迫ってきて、邸内に入れば天井の高いダイニングがお出迎え。緩急のついた空間体験が、動線をドラマチックに演出する
ダイニングは天井高が最大約3.5m。空間のボリューム感があり、庭のけやきの大きさもダイレクトに体感できる。内装は周囲の自然や上質な家具と馴染む本物志向の素材を厳選。塗りの天井や壁はドイツ漆喰、木の天井はスギ。床はスウェーデン製のオークを塗装し、深みのある表情に
リビングのソファからの眺め。東と南に大開口があり、庭とのつながりを感じられる。ほど良いこもり感と横の開放感を両立させた空間は、親しい人とのんびりくつろぐのにぴったり。施主さまはこのリビングで、ご友人と一緒に音楽やお酒を楽しんでいるそう
撮影:中山保寛/中山保寛写真事務所