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【間取り図付き】これぞ匠の技!変形敷地・旗竿地特集

ハウスメーカーや工務店では引き受けてもらえないことすらある「変形敷地」や「旗竿地の土地」。そんな難度の高い案件でこそ、力を発揮するのが建築事務所。この特集では、そんな「変形敷地」や「旗竿地の土地」に、施主の想いと希望をカタチにした住まいを紹介します。間取り図もあわせて見ていただき、ぜひご自身の家づくりの参考にしてください。

旗竿地でも陽光の中でくつろげる眺望抜群のLDK。その秘策は?

建築家の日部(かべ)友裕さんが自邸を建てたのは、周囲を建物に囲まれた21坪の旗竿地。「自分の家だからこそ、あえて狭小×旗竿というハードルの高い土地を選んでみました」。完成した住まいは陽光たっぷり、明るく開放的で眺望も抜群。旗竿地とは思えないのびやかな空間は、いったいどんな工夫で生まれたのだろうか。
すごいのはここからだ。完成した住まいは地下1階、地上2階建て。といってもプロならではの秘策ともいえる工夫があり、1階は玄関から半階上がり、地階は玄関から半階下がるスキップフロア。この造りで2階のLDKは近隣住宅の2階よりも半階分ほど高い位置になり、採光も眺望もいちだんとアップ。さらに、隣家と窓の高さがズレるため、外部の視線が気になりにくいというメリットも。スキップフロアは「面白い!おしゃれ!」などという無邪気な感想を軽く飛び越え、明るく開放的な空間づくりに大きく貢献しているのだ。

変形敷地だからこそ。建築家によるプランニングで理想の間取りを実現

「変形敷地」と呼ばれる整った四角形でない敷地の場合でも、大手ハウスメーカーでは家が持つそれぞれの角が90度になるよう設計されることがほとんど。そのため敷地を生かしきれず無駄なスペースが生まれてしまうのだそうだ。
「設計事務所なら対応ができるんです」と上原さんが設計した家の外形は、扁平な台形の敷地形状をそのまま生かしたもの。その中に必要な機能を当てはめていき、見事に希望する間取りを入れ込んだ。その手腕に施主様ご夫妻も「こんな設計ができるんですね」と驚かれたという。
特徴的なのはリビングだ。生活の中心となる部屋は、家の高さ的にも方向的にも真ん中に置く、というセオリー通りならば2階にあるはずのLDK。それを3階に配置したのは、施主様ご夫妻のLDKを一番大事にしたいという思いからだった。

それぞれの場所に役割り!賑やかな街のような家には人が集まる

広い庭をつくるには課題があった。駐車場の位置だ。渡辺さんは「郊外の広い土地でしたが、旗竿敷地だったんです。入り口は狭いけども奥は17メートル四方の広さがありました」と、説明する。
「狭い”旗”の部分にも駐車はできますが、そうすると建物以上に駐車場の存在感が出てしまう。バックで入ってきて突き当たりに置く案もありましたが、奥さまは運転に自信がないと。車なしでは生活できない地域ですから、最終的に、車が出し入れしやすい広さの駐車場を奥につくることになりました」。
駐車場にスペースがとられてしまうため、残りの部分にどんな建物をつくることが出来るかと、渡辺さんは考えた。浮かんだのは街のイメージだった。建物のかたちをひとつの箱ではなく、いくつかの箱をずらして並べたような形にする。色々なかたちの建物がひしめく街並みのように、大小の箱が並んだような家。広い庭は人々が集まる広場だ。駐車場も街並のひとつと捉えれば、全体の雰囲気にうまく溶け込む。

方形よさらば 新たな住宅のあり方を示した平行四辺形とアーチの家

土地の図面をよく見てみると、正方形だと思っていた土地に僅かなずれがあったことに気づいた。「建物もずらしてみたらどうなるだろうと、2辺を斜めにずらしてみたところ、駐車スペースもできる!庭もできる!これならいけると手応えを感じました」(阿蘓さん)。早速Aさんに提案したところ「おおー!」と笑顔が。「平行四辺形の家」が生み出された瞬間だった。
平行四辺形の家は、敷地を有効活用するためだけではない。「ずれ」があることで、周囲の建物の窓と正対することがなく、プライバシー確保につながると共に、陽の光や風通しも良くなる。そして長辺ができることで、広くとれた三角形の奥庭とリビングが長く接し、開放感を得られるというのだ。