東京・浜田山の閑静な住宅街に、「猫との共生」を設計の核心に据えた家がある。手掛けたのは設計事務所「CHA」の原﨑さん。施主は同じく建築設計をお仕事としながらも、信頼できる建築家との共同作業を選んだ。2匹の猫が互いに距離を保ちながら暮らせるよう、空間には数々の工夫が溶け込んでいる。
この建築家に
玄関から土間が一直線に伸びる。この土間は陽の光を浴びながら寛げるインナーテラスとしての表情をもつ。猫が出迎えてくれたフローリング下には、靴収納の引出しがある。
壁には大小4つの飾り棚。猫が上り下りするための階段の役割を果たす。
太陽光で暖められる二段目は、猫のひなたぼっこの特等席。
明るく光あふれるLDK。カーテンレールと高さを揃えたキャットウォークがあり、その両側にはしごと箱収納を設けて、二方向に出られるよう工夫されている。
玄関の内側に猫の脱出防止のためのガラス戸を設けた。Kさんリクエストのフレンチヘリンボーンの床、Kさんたちで手塗りした薄いグレーの塗装で、どこか懐かしく温かみのある落ち着いた雰囲気に。
ロフトの階段は普段はこの位置に。幅が互い違いになっており、猫のステップとしても使えるよう原﨑さんが考案した。
キッチンは、既製品を採用。集成材でバックセットを造作。寝室との境の上部にも収納棚兼キャットウォークを。
手持ちの家具や、メラミン仕上げのシステムキッチン、飴色の古建具、集成材でつくった造作棚などが混在し、それぞれ違ったトーンの個性を放っているが、不思議と調和した優しい空間。
猫のトイレドアは、リビングのテレビ台の下に設置。猫専用通路で行き来できるという原﨑さんの工夫だ。
寝室の一角には、チェアを置いてセカンドリビングに。上部にはロフト収納を設けた。
ロフト下には、一段低くなった書斎を設けた。集中できるお籠りスペース。
寝室との境には、念願だった古建具の扉を。将来二分割できるようにあえて2枚の扉とした。ベッド部分の壁は、ライトグリーンのアクセントを。








