福島県に建てられたO邸は、4人家族のOさんが理容室を経営しながらご両親と暮らす店舗併用二世帯住宅です。「住む人の心地よさ」を最優先に考えるという清建築設計室、清利幸さんがつくりあげた、家族みんなが快適に過ごすためのプランとは? その詳細をご紹介します。
この建築家に35㎝くらい高さを下げた2階のリビング。一段下がっていることでリビングスペースが明確になった。天井には外壁でも使ったレッドシダーを使用
扉は壁に収納してフルオープンが可能。周囲に高い建物がないため、開放的な雰囲気。室内のウォールナットとテラスのデッキ材の色を併せて一体化して見えるよう工夫している
リビングの木製サッシは春と夏はフルオープンで使い、蒸し暑い夏はルーバーの網戸で日差しを遮りながら風を取り入れられるようになっている
真っ白が良いという要望に沿ってつくられたキッチン。レンジフードも合わせて白く仕上げている。木製の扉の先は小屋裏収納
高齢のご両親のリビング。歩かなくて済むよう、すぐ奥が寝室となっている。寝室にはご両親の希望でつくりつけの収納を配置。また、すでにお持ちだったお仏壇を収めるスペースも確保した
撮影:佐久間正人写真事務所