こちらは自宅でピアノ教室を運営し、不特定多数の人が出入りする住まい。パブリック空間と家族のプライベート空間をどう共存させるかがポイントだった。家族一人ひとりのライフスタイルを大切にする自由度の高さと、ともに暮らす一体感の両立──。このテーマに見事に応えた工藤宏仁さんの設計の魅力とは?
四季の移ろいの素晴らしさを、 海や山や川で遊んだ時の喜びを、 旅先のまちを歩く楽しさを大切にしながら、 風土に根差した新しい建築をつくっていきたい。
建築家の詳細
中庭を中心に住空間をスパイラル状に構成。手前がピアノ教室の屋上につくられた屋上庭園、左の茶色の屋根が既存住宅。奥は1階がLDK。デッキテラス奥の木製外壁部分は中2階の浴室と屋上テラス。その右の白壁部分は2階の寝室。道路側は1階がメインエントランス、中2階が書斎
爽やかな青空を望む緑豊かな中庭。1階は写真左から、ピアノホール、ピアノ教室、渡り廊下とつながり、奥のガラス張りの部分がLDK
1階LDKには、以前の家にあったステンドグラスを設置。造り付けの壁収納の上部は一部が吹抜けになっており、その上には天窓が。自然光が色みを帯びるよう、天窓近くの壁の色はゴールドにしてある。天からそそぐ光が柔らかなイエローになり、神秘的な雰囲気に
撮影:鳥村鋼一
四季の移ろいの素晴らしさを、 海や山や川で遊んだ時の喜びを、 旅先のまちを歩く楽しさを大切にしながら、 風土に根差した新しい建築をつくっていきたい。
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