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Y さんご夫婦はご主人が洋画家で、奥さまは版画家。自宅にはアトリエがほしいという希望があった。設計当時、美術学校で教鞭をとっていたご主人は、自宅では気兼ねなく創作活動に励みたかったのだろうか。広さと高さをたっぷりとってもらえればアトリエの床はきれいに仕上げなくてもいいという。住居部分よりも広くとったアトリエはそのまま靴であがれる土間にすることになった。1階の大半を占めるアトリエがコンクリートの床では寒そうに思えるが、そこは佐賀井さんの腕の見せどころ。断熱材でできた基礎型枠で施工したため、コンクリートが冷えきってしまうことはなく、冬でもアトリエは快適だ。