新規分譲地に自宅を建てるにあたり、考慮すべきなのはこれから家が増え環境が変わる可能性があること。お施主さまが要望されたプライバシー性や開放感を実現するため、建築家の池田さんが出した答えは「中庭を壁で囲うこと」だった。完成したのは壁の存在を忘れてしまうほど明るく、風通しのいい家だ。
この建築家に2階ワークスペース。画像左の扉は寝室のもの。寝室の手前には子ども室を計画。電源や、カウンター下に十分な収納も用意し使い勝手が良い。将来はお子さまの勉強スペースとしてもよいでしょう、と池田さん。下からの声も届き、リビングにいるような感覚で勉強できる
1階フリールーム。画面左側にあるリビングとの仕切りには天井から吊るパーテーションを採用。床面のレール不要で、開放時の一体感を高めた。間接照明をラインのように入れ、明るさを確保しながら天井や壁をすっきりと見せた
1階フリールーム。パーテーションを閉じると完全なる個室に変化する。現在はご両親がいらしたときの客間にもされているそう
2階寝室。1階よりも天井が低く、寝室らしい落ち着きがある。壁の色もグレーを選び、一層くつろげる空間をつくりあげた
2階子ども部屋。画面左の棚とハンガーラックは隣の部屋と互い違いに計画。シンプルな室内の構成だからこそ、ライフスタイルの変化にも対応できる