建築家ポータルサイト「KLASIC(クラシック)」 相談できる「建築家」が見つかる。建てたい「家のイメージ」が見つかる。建築家ポータルサイト『KLASIC』。注文住宅の参考に、おすすめです。

相談できる「建築家」が見つかる。建てたい「家のイメージ」が見つかる。 建築家ポータルサイト『KLASIC』

田園風景に突如現れるモダンな平屋は、室内にも新しいLDK提案

 自然に恵まれた長野県・松本の地に完成したM邸。「家族の存在を常に近くに感じられる家」というMさんの希望に応えて建築家の藤澤信也さんが提案したのは、家族が集うリビングやダイニングといった空間を「低い収納や段差などで緩く仕切る」というオリジナリティあふれるプランだった。

家族それぞれに居場所がある空間づくりを目指して

 のどかな田園風景の中を歩いていると、ひときわ目立つツートンカラーの外観が見えて来る。晴れた日には遠くに奥穂高岳を望み、夏には敷地の南で開催される花火大会の特等席となるM邸だ。もともとアパート暮らしだった施主のMさん。子どもが3歳になり家が手狭になってきたため、お父さんが所有する農地に家を建てることを決意。ネットコンペでプランを募集した結果、最終的に設計をお願いすることになったのが藤澤さんだったという。藤澤さん曰く「最初から建てたい家のイメージが頭にできていらっしゃった」というMさん。「木の床と白い壁」という当初の希望どおり、室内の床にはカバザクラ、壁には白いクロスが使われており、実にシンプルで温かい雰囲気だ。

 M邸の家の中心に据えられているのは、リビング、ダイニング、キッチンと、スタディーコーナー。藤澤さんはこれらを完全に仕切るのではなく、背の低い家具で仕切ることで、まるで広いワンルームのように開放感ある空間を作り上げた。キッチン、ダイニングの床が30㎝ずつ上がっているのは、藤沢さんのテクニックのひとつ。ほんの少しの段差を設けることで、単なるワンルームではなく、メリハリの利いた空間になるのだという。

 LDKを「いろいろなコーナーが集まっている空間にしたかった」と話す藤澤さん。その言葉通り、この空間には家族それぞれのコーナーが設けられている。まず大工さんに組んでもらったというこだわりのキッチンは、奥様が家族との会話を楽しみつつ、食事の支度をするコーナー。また、スタディーコーナーは、子どもが勉強をしたり、Mさんがパソコンや趣味のハンドクラフトを楽しむ場所だ。それぞれの場所で自分の時間を楽しみながらも、いつも身近に家族の存在が感じられる。Mさんが描いていたとおりの理想の空間が、こうして形になった。
  • スタディーコーナー/Mさんが趣味のハンドクラフトなどの作業を行うスタディーコーナー

  • リビング/家族が集うメインの場所となるリビングからはダイニングキッチンをのぞむ

  • キッチン/大工さんが無垢材で組んだオリジナルのキッチン。食器棚の後ろに2畳ほどの食品庫があるおかげで、見た目もスッキリ

リビングの周りに「間」を挟むように配置された私的空間

 平屋建てのM邸でひとつ課題となったのが、来客時のパブリックスペースとプライベート空間をどう分けるかということだった。そこで藤澤さんが考えたのは、ホールやスタディーコーナー等の「間」を挟んで和室や寝室といったプライベート空間を配置するという方法。パブリックスペースの隣にダイレクトにプライベート空間を置かないことで、少し距離感を保った配置にしたのだという。

 ちなみにこの和室、普段使わないときは、引き戸を開いてホール、リビングをL字型のLDKとして使うことができるようになっている。来客の寝室として使うときは、引き戸を締めることで独立した空間に。洗面所、トイレ、浴室といった水回りは和室のそばに設けられているのも、来客の際にあまり気を遣わなくて済むようにという配慮だという。

 木のぬくもりが感じられる床に、白い壁、光が燦々と差し込む明るい室内…。最初にイメージしていた通りの家ができあがり、とても満足しているというMさん。家族全員が同じ空間を共有しながら、それぞれの時間を楽しむという、理想通りの毎日を送っているそうだ。

【藤澤 信也さん コメント】
は建て主とその家族のためのたった一つの特別な場所。部屋の数や広さだけでは表すことのできないこんな家に住みたい!こんな生活をしたい!に応えられる家をつくっていきたいと思っています。
  • 和室/ホールを挟んでリビングとつながっている和室。来客時には引き戸を締めれば閉じた空間となる

  • 和室から見たリビング/引き戸を開けるとL字型のLDKになる

お家のデータ

所在地
長野県松本市
家族構成
夫婦+子供1人
敷地面積
406.18㎡
延床面積
122.72㎡
予 算
2000万円台
この建築家に
問い合わせる