施主は、家族6人に猫2匹という仲良し大家族。大家族の家は「リビングに集まる」か「個室にこもる」になりがち。この状況を設計の力で見事に解決してみせたのは、「環境とつながりから想像する場づくり」をコンセプトに活動する建築家、TAWs DESIGNの田辺さん。この家には、にぎやかに過ごすテラス、1人静かに過ごすインナーバルコニー、遊んでいる子供たちの様子を感じながら料理するキッチンといった、いくつもの居場所と家族の程よい距離感が心地よく共存している。
人と空間が自然環境と交感し、心身共に幸福感で満たされること。日々の生活の営みが、豊かなつながりを育む場になること。伝統や文化を現代のライフスタイルで解釈しながら、ここにしかない価値を創出し、豊かな暮らしへ繋がる場をデザインしたいと考えています。
建築家の詳細
土間奥の洋室はご主人の部屋。帰りが遅いことが多いため、家族に迷惑をかけぬよう、離れのような形に。坪庭に面して地窓を設けここでも「和」テイストを演出。
LDKは吹抜けで開放感抜群の大空間。仲良し家族が集まる場は、2階の各部屋と緩やかにつながる。
キッチンの一部は、北側の吹き抜けになっていて、こちらも2階の部屋と緩やかにつながる。背面の収納にモノを入れることで、生活感を出さない工夫も。
階段脇には、柱を使ったベンチと本棚を設け読書コーナーに。階段スペースも吹き抜けとなっており、スケルトン階段で光や風の通り道ともなる。
洗面所は、デザイン性の高いボウルとネイビーのタイルでシックな装い。2ボウルで、大家族でも安心。
2階に設けたインナーバルコニーは、天井がくり抜かれた天空の吹き抜け。光を導くだけでなく、洗濯を干したり、植物を飾ったり、ハンモックで寛ぎのひと時を過ごすなど、多彩な使い方が可能。
人と空間が自然環境と交感し、心身共に幸福感で満たされること。日々の生活の営みが、豊かなつながりを育む場になること。伝統や文化を現代のライフスタイルで解釈しながら、ここにしかない価値を創出し、豊かな暮らしへ繋がる場をデザインしたいと考えています。
建築家の詳細