向かいの公園の緑を効果的に取り込み、建築面積が約9坪という制約を感じさせない居心地抜群の住まいをつくり上げた菅家建築計画工房。どの家にも存在する「あるスペース」を省いて誕生した、洒落たブックカフェのような土間空間も必見だ。
この建築家に1階の玄関を入ったところ。右手に本棚付きのオープンな階段がある。床は土間仕上げで、造作したオリジナルキッチンはモザイクタイルがかわいい「見せるキッチン」。玄関を入ってすぐにダイニングキッチンという間取りだが、洒落たカフェに入店したようで違和感がない
階段沿いにはFさま夫妻たっての希望で本棚を造作。木材は無垢のスギ、壁は珪藻土。自然素材の風合いが心地よく、大人がホッとくつろげる上質感がある。写真左奥の小窓は、猫が外を眺めるための猫窓。ここでお昼寝する猫の姿に道行く人も癒やされる
1階は土間仕上げのダイニングキッチンだが、階段への動線部分はスギの床。「木の道」が2階へといざなう
1階ダイニングキッチン。4つ口コンロのキッチンは菅家さん夫妻が設計したオリジナル。「素敵な大人、という雰囲気の奥さまのイメージで、グレイッシュピンクをご提案しました」と和子さん。上品な淡いピンクとモザイクタイルが映える「見せるキッチン」だ
撮影:アトリエあふろ(古川公元)