住宅街の中の、三方を隣家に囲まれたコンパクトな家だ。夫婦2人で暮らすため、趣味や生活を楽しめる家にしたいとお考えだったお施主さま。視線を遮りながら趣味のスペースを確保し、また心地よく暮らせるよう取り入れたのが、光を貫通させる複数のスリットとスキップフロアだ。
「おもしろい空間」 普通の間取りでも、住むにはこと足りる。店舗だって、おしゃれな家具と照明を置くだけでもよいかもしれない。しかし、巷に安価な物件があふれる一方で、決して安価ではない建築設計もまた求められている。 世の中にはおもしろい空間が欲しいという人がいて、 おもしろい空間をつくりたいと思っている私たちがいる。 そこに他にない体験性があるだろうか。 それは使う人の人生や生活、イメージに合うだろうか。 過ごす人の真の望みを形にして、おもしろい空間をつくりたい。建築によって、日々の景色は変わる。生活はきっと楽しくなる。20年近く実例を積みかさね、その確信は日に日に増していく。
建築家の詳細
「楽しげな空間」 建築をご依頼いただく際、十人十色のご要望をいただきます。それは眺めの美しさであったり、居心地の良さであったり、あるいは機能性の高さであったり、実にさまざまです。 その度に、建築について考えながら、常に次の時代につながる新しい考え方や独自性を模索しています。その先に目指すものは、私たちが「よい建築」と呼びたいものです。独自の世界観とディテール、さらにそれを支える素材が不可分なくそろい、よい建築は成り立つのではないでしょうか。 そして、よい建築を支えるもうひとつの要素があります。 それは楽しげであること。 楽しいという言葉には、人の数だけ解釈があるでしょう。私たちは建築に対する大きな願いを抱きながら、その建てもので過ごす人にとっての楽しさを大切に考えています。
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2階水回りからキッチンを見る。スリットも空間を区切る重要な役割を果たす
2階は、手前から奥に向かってダイニングキッチン、リビング、寝室をスキップフロアで配置した。リビングには光庭もある。大きな窓がなくても光庭やスリットから豊かに日光が入り視線が抜けるため、気持ちよく過ごせる。生活空間である2階は白を基調とし、明るさを強調した
2階、リビングからの眺め。画像右上のスリットからの光は、正午に近い時間になると床のスリットを貫きまっすぐ下へと届く。光の角度や強さによって、時間や季節の移ろいがより強く感じられます、と2人
1階、ガレージ。ご主人が車やバイクを置いて眺めるだけでなく、整備などもできるよう十分な高さを確保した。天井の抜けは2階の光庭の床。ハイサイドライトから光が落ちるうえ、1階なのに空が眺められる
撮影:平桂弥(studioREM)
「おもしろい空間」 普通の間取りでも、住むにはこと足りる。店舗だって、おしゃれな家具と照明を置くだけでもよいかもしれない。しかし、巷に安価な物件があふれる一方で、決して安価ではない建築設計もまた求められている。 世の中にはおもしろい空間が欲しいという人がいて、 おもしろい空間をつくりたいと思っている私たちがいる。 そこに他にない体験性があるだろうか。 それは使う人の人生や生活、イメージに合うだろうか。 過ごす人の真の望みを形にして、おもしろい空間をつくりたい。建築によって、日々の景色は変わる。生活はきっと楽しくなる。20年近く実例を積みかさね、その確信は日に日に増していく。
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「楽しげな空間」 建築をご依頼いただく際、十人十色のご要望をいただきます。それは眺めの美しさであったり、居心地の良さであったり、あるいは機能性の高さであったり、実にさまざまです。 その度に、建築について考えながら、常に次の時代につながる新しい考え方や独自性を模索しています。その先に目指すものは、私たちが「よい建築」と呼びたいものです。独自の世界観とディテール、さらにそれを支える素材が不可分なくそろい、よい建築は成り立つのではないでしょうか。 そして、よい建築を支えるもうひとつの要素があります。 それは楽しげであること。 楽しいという言葉には、人の数だけ解釈があるでしょう。私たちは建築に対する大きな願いを抱きながら、その建てもので過ごす人にとっての楽しさを大切に考えています。
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