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次は夢の地下ゴルフ練習場?120%満足だから、また建てたい!

初めは家を買おうとしていた山田さんご夫婦は家を建てることになり、自分たちが住む家を考える機会に恵まれました。初めに描いた夢こそ実現しませんでしたが、ふりかえれば家づくりは楽しい時間でした。あれこれ考えて建てた家は自分たちの家だという実感がわきます。

信頼しきって提案を受け入れる姿勢が、満足につながる

 住んでいたアパートを出て、自分たちの家を手に入れようと動き出した山田さんご夫婦。建て売りやマンションをいくつも見たが、なかなかこれはという物件に出会えなかった。ご主人と奥さまで気になるポイントが違うため、片方は満足しても、片方はいまいちという物件も。双方が合意できそうなところで詳しく話を聞いてみると、管理費や駐車場代が上乗せされ、結局、家を建てるのと変わらない金額に。山田さんご夫婦は、考えた末、家を建てることにした。

 家を建てようと決めてからは早かった。さっそく、知り合いの不動産屋さんに声をかけ、お子さんが幼稚園を変わらずに済む地域で土地を探しはじめたところ、いい土地があるという連絡が。幼稚園バスの停車場や小学校も近く、地の利もある場所だったため、即決した。設計は不動産屋さんの紹介で、迷わず村上さんに依頼することに決まった。

「不動産屋さんを信頼していたので、その方の紹介だったら間違いないなと。家には詳しくないので、要望をお伝えするだけお伝えして、後はほぼ、お任せでした。」と山田さん。最初の要望はゴルフの練習ができる地下駐車場だった。「地下駐車場はどうしてもお金がかかりますから、最初にお話を伺ったときは、どうしたものかなと悩みましたね。」という村上さん。それでもどうにかできないかと、地下駐車場付のプランも考え、提案した。最終的には、練習場所のある地下駐車場はなくなってしまったが、その分、建物の方に予算を配分できることに。打ち合わせの度に、村上さんが用意したイメージ図や模型を参考にしながら、要るもの要らないものを検討し、現実的なプランにまとめていった。


「そこまで家に詳しくないですし、村上さんを信頼していたので、基本的にはご提案いただいたら、『じゃ、それで』という感じでした。細かいところはご相談しながら、都度、打ち合わせのなかで決めていって」と山田さんご夫婦。リビングだけは、北側なので暗くなるのではと心配していたそうだが、実際にできてみれば明るく風通しもいい。「長い時間いるリビングが広いのは何よりいいですね」と奥さま。ご主人も「120%満足」する家になった。

 住み始めてみると、村上さんが言っていたことが分かったという山田さんご夫婦。提案を受けてとりいれて良かったところもあれば、ここは削らなければよかったと思い直したところもあったそう。「後から調べると、こっちが良かったとか色々でてきて。キリがないんですけどね。この家はすごく気に入ってるんだけれど、もしお金があったら、もう1回ぐらい建てたい!」と奥さま。「その時はまた、村上さんに」と楽しげに付け加えた。
  • 日中ほとんどの時間を過ごすLDK。階段をオープンにして、より広く感じられるように。脇の壁には、学校のお知らせなどを貼るスペースとして、大きなマグネットボードを設置した

  • 玄関の目の前には大きな窓。打ち合わせで訪れた以前のアパートは玄関が狭かったため、玄関は明るく広く感じられるようにしてあげたいと考えたそう。

驚きの大きな庇(ひさし)が、我が家のトレードマーク

 会話のなかから、ご主人は迫力のあるものが好みなのだろうと察した村上さん。外から見たときに、この家はどんなに大きいのだろうと想像させるような構えにしようと、道路に面した部分のほぼ中央に玄関へのぼる階段をつくり、建物よりも奥まったところを玄関にした。階段をのぼって玄関を入ると、実際には玄関ホールがあるだけなのだが、下から見上げたときには玄関の奥にまだまだ先がありそうに思わせる。「遊びにきた友人が皆、言うんですよ。『すごいおうち建てたね』『まだ、部屋があるんじゃないの』って」と奥さま。

 玄関へのぼる階段をさらに印象づけているのは、階段の上に突き出した長い庇だ。外から見てすぐ山田さんの家だと分かる、この家のトレードマークになっている。
  • 正面からの外観。通りに面した北側の天井が高くなっているため、より大きな家という印象に。駐車場と階段の間には、雨に濡れずに庇の下へ行けるドアもつけてある。

  • 玄関に招き入れるような格好で、道路に向かって長く突き出した庇。長さは2.4mもある。

  • 玄関へのアプローチ。玄関ドアは白と黒のコントラストが気に入って選んだ。中央のガラス部分で、縦に一筋、光のラインが入っているように見せる演出も。

家族の変化に柔軟に変化していく寝室

 外から見ると、2階建て以上ありそうな大きな家に見えるのは、この天井の高い寝室があるためでもある。明るく広々とした寝室は気持ちがよく、ぐっすり眠れそうだ。お子さんが小さい今は、家族全員で使っている寝室だが、将来的にはふたつに分けて夫婦で別の部屋に、書斎として使われている部屋を長男の子ども部屋にする予定だった。そのため、寝室をふたつにわけ、書斎を個室として使う場合に備えて、収納の配置も計画されている。

 ところが、おめでたい誤算があり、お嬢さんが誕生。当初、3人で暮らすことを考えていた家に4人で暮らすことになった。もともと家族の変化にあわせて、部屋の使いかたを変えられるように設計していたため、使いかたを考え直すにしても選択肢は多い。
  • 夏でも涼しく快適な寝室。照明をつけなくても充分、光が入り、明るさもちょうどいい。生まれたばかりのお嬢さんもぐっすり眠っている

  • 空間のアクセントになっている焦げ茶色の梁は、手の届く位置に照明をつけて、メンテナンスしやすくするという意図も

ゴルフ練習スペース付、真剣に考えてもいいんです

 お休みの日は必ず、早朝から練習に行くというゴルフ好きのご主人。自分の家をつくるなら是非、ゴルフが練習できるスペースがある地下駐車場が欲しいというご希望をお持ちだった。そこで、ゴルフをしない村上さんも何とか、その夢をかたちにできないかと試行錯誤した。ゴルフショップや練習場に行って、実際にクラブを振り、必要な高さなどの寸法をチェック、フォームを確認できる鏡やビデオの設置なども検討した。しかし、結局、予算上の問題と、近隣への音の問題も考慮して、断念。結果的には実現できなかったものの、打ち合わせの楽しい一コマではあった。
  • 地盤がかたく、掘るのが大変だったという駐車場。駐車場から階段の方へ出る入り口にはドアの下にステップが1段ある。コストを下げるために角張ったかたちにしていたステップを、職人さんが「危ないから」と手間を惜しまず好意で丸みのついた安全なかたちにしてくれた

撮影:Mizuho Hasegawa

お家のデータ

所在地
神奈川県横浜市
家族構成
夫婦+子供2人
敷地面積
153.63㎡
延床面積
67.17㎡