読書とテレビ鑑賞という、ご夫妻で異なる趣味をお持ちのお施主さま。建築家の武本さんは、2人暮らしの家としてそれぞれが気兼ねなく集中して趣味が楽しめる空間づくりがしたいと考えた。疎外感なく、様子が伺え、しかしノイズはカットできる環境を叶えたのは、ダイニングとリビングに挟んだ小さな「間」だ。
designに正解はありません。 それでも、one designは、 日々変わる時代や環境、取り巻く状況に応じて、 ひとりひとりに最適な答えを探していきます。 ひとつひとつ、妥協なく、誠実に、丁寧に。 広がる未来を想像しながら、空間を組み立てます。 新たな暮らしの鍵を開けるまで、ともに楽しむこと。 それを何より大切にしています。
建築家の詳細
外観。奥に前面道路が見える。目隠しを兼ね、道路に面する外構の内側に小高い丘をつくった。道路から見ると、外構の上に丘のてっぺんが覗く。「この道路は交通量も多いのですが、高いフェンスを立てるのは面白味がないと、外構工事の担当者や庭師と相談して決めました」と武本さん
リビング。屋根の形状を生かした高い天井により開放感がある。天井は構造材を表しとし、方向を合わせて床のフローリングを貼った。おかげで深い奥行き感がある。リビング左はホール(手前)玄関(奥)。大きな右の窓から入る豊かな光が玄関まで届くよう、壁面の上部を開口した
ホール(手前)ダイニング(奥)天井の仕上げや高さの切り替えにより、表情豊かな空間を実現
玄関からキッチン方向を見る。画像左奥、キッチンの壁面に勝手口がある。庭に近く、家庭菜園で収穫した野菜の処理がしやすい。お施主さまがお持ちの家具などに細かなディテールを合わせ、全体的な雰囲気を統一。玄関、収納棚の取手は真鍮を取り入れた
キッチン(手前)、ダイニング(奥)。キッチンは室内の雰囲気に合わせて造作した。シンクの下はゴミ箱がフィットする大きさで収納を計画。また、ダイニング側から見えない箇所は棚の扉を省くなど、細かなヒアリングを経て優れた使い勝手を実現した
ダイニング。壁面は石膏の左官仕上げとした。仕上げ材ではないが、調湿や脱臭機能に優れておりコストも抑えられるという。優しく日光を受け止めた表情には落ち着きがあり、インテリアとしても高いデザイン性が感じられる
左奥、キッチンの上部にはロフトを設置。おかげで天井高にバリエーションが生まれた
道路側から見た外観。建物の一角を屋根付きのテラスのような、用途を決めない空間として計画した。大きな洗濯物干しなど、便利使用されている。小高い丘の途中に外構が埋まっているよう。見た目も楽しい丘は高さ1.5m程度あり、目隠しとしての役目を果たしている
designに正解はありません。 それでも、one designは、 日々変わる時代や環境、取り巻く状況に応じて、 ひとりひとりに最適な答えを探していきます。 ひとつひとつ、妥協なく、誠実に、丁寧に。 広がる未来を想像しながら、空間を組み立てます。 新たな暮らしの鍵を開けるまで、ともに楽しむこと。 それを何より大切にしています。
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