東京・神宮前にあるこの家を設計したのは、建築家の蘆田暢人さん。建物に囲まれ、建坪は約10坪と難度の高い条件だったが、狭小地とは思えない明るくのびやかな空間が完成。住宅として快適でありながら、街並みに溶け込む店舗のようにも思える洗練された建物をご紹介しよう。
この建築家に1階の玄関を入ると、2階へ向かう階段(写真左)。その右側には地下1階のピアノ室へ下りる階段がある。ここで動線が分かれるため、地下~1階と2~3階の2つに分けて利用することができる
駐車場から邸内のエントランス部分を見る。正面の階段は2階への階段。繊細な手すりまで丁寧にデザインされた階段は、インテリアをランクアップするオブジェとしても魅力的。写真右に見えているフローリング部分は地下へ向かう階段の踊り場
地下1階の予備室からピアノ室(写真奥)を見る。ピアノ室は音楽がお好きな施主さまの要望に応え、グランドピアノを置けるように計画。地下~1階はガラス張りの吹抜けなので、ピアノ室にも明るい自然光が入ってくる
撮影:中山 保寛