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可動の家具で緩く仕切ったモダンなワンルーム空間

1977年築、2LDKのマンションをリノベーションして出来上がったのは、広いワンルームに、そっと生活の補助線を引くように家具を配置した開放的な空間。リフォームに向く物件探しから家具探しまで全面的に協力したという、建築家こだわりの家づくりを覗いてみよう。

目指したのは「お気に入りのカフェ」をイメージした開放的なワン

今回設計を担当した吉田さんと施主のSさんが出会ったのは、リノベーション会社による紹介がきっかけだった。都心で駅近の中古マンションを購入してリノベーションしたいと考えていた施主のSさんの要望を受け、物件探しから協力したという吉田さん。「将来売りやすい立地」という要望に沿って最後に選んだのは、東京の人気エリアにある、1977年築の中古マンションだった。

リノベーションをするにあたってのSさんの要望は「ローコストで、木のぬくもりのある家」。間取りはワンルームでがらんとしすぎないこと、という希望も付け加えられた。そこで吉田さんが考えたのは、一部可動式の家具を配して自由にスタイルを変えることができるワンルーム。天井は躯体そのまま。また壁と風呂、トイレも既存のものを使用することで、コストを抑えるという方向性が定まった。

「お気に入りのカフェのような雰囲気の内装にしたい」というSさんの希望を聞き、そのカフェまで同行して雰囲気をつかんだという吉田さん。床と家具に構造用のラーチ合板を用いることでコストダウンを図りつつ、木のぬくもりを出すことを提案。Sさんがこの素材を気に入ってくれたため、希望通りの空間を作り上げることができたのだと吉田さんは言う。「床と家具の素材を揃えることで、広く見せる効果もあるんです」と吉田さん。リビングに置く家具も一緒に選ぶというこだわりにより、お洒落なカフェのようなワンルーム空間が完成した。
  • ワンルーム/床と家具に構造材であるラーチ合板を用いてコストダウンを図ったワンルーム空間。壁にはボードに塗装を施したものを使用した

  • ソファ/家のテイストに合う家具を…ということで、吉田さんとSさんが一緒に買いに行ったという黒いソファ。シンプルな空間を引き締める存在となっている

こだわりのバーカウンターと70インチテレビが部屋の個性を演出

部屋の中でひときわ目を引くのは、Sさんたっての希望で設けられたという、洒落たバーカウンターだ。床と同じくラーチ合板で造られたカウンターはシンプルな造りとなっており、比較的大きな家具でありながら、圧迫感がない。また、料理好きという奥様がこだわったキッチンも、今回特別に作成されたもの。ステンレスが好きではないという奥様のためにラーチ合板が使われているほか、中にはビルドイン洗濯機も収まっており、実にスッキリとした仕上がりとなっている。

ちなみにキッチンの後ろの壁にあるのは、Sさんが購入したという70インチの大画面テレビ。廊下から入った奥に設置するのが普通だが、常に家族同士が向き合えるようにと、キッチンの後ろにテレビを置き、その対面にソファを対面に置いたのだという。「大きなテレビを配置すると部屋が狭く見えてしまうため、床材1枚1枚の大きさを標準より少し小さくして、広く感じられるようにしました」と吉田さん。突飛なアイディアを出すのではなく、気づくか気づかないかという細部にこだわるという家づくりの姿勢が、こんなところにも表れていた。

思い描いていた理想の住まいが完成し、とても満足されているというSさんご夫婦。この家に住むようになってからは、仕事終わりに真っ直ぐ家に帰り、夫婦で家飲みをすることが増えたそう。バーカウンターで奥様の手料理と、手作りの梅酒を楽しむ日々をおくっているお2人。我が家が生活の場であり、カフェであり、バーでもあるとは、何とも羨ましい限りである。
  • バーカウンター/テーブルを兼ねたバーカウンター。可動式なので、置く場所によって部屋を仕切ることもできる

  • 廊下/廊下から見たワンルーム。狭い通路を抜けると広々とした空間が広がり、視覚的に広く見せる効果も

お家のデータ

所在地
東京都目黒区
家族構成
夫婦+子供2人
延床面積
45.12㎡

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