
「子どもが元気いっぱい駆け回れる家にしたい」。子煩悩なKさん夫妻の希望を形にしたのは、ガーデナー建築家の勝田無一さん。開放感もプライベート感も抜群の快適な住まいには、「その手があったか!」と膝を打ちたくなるアイデアが満載。独自の手法である“囲いの建築”と、土間を中心とした大胆な間取りの魅力を探る
外観/角地に立つK邸は、通りに面した庭側が半透明の高い塀で囲われている。光は通すが中の様子はわからず、しっかりとプライバシーを守ることができる
1階土間/庭に面した広い土間は、「子どもが卓球できるスペースを」との要望に応えたもの。室内としても屋外としても使える半戸外空間で、上部は2階~ロフト階までの吹抜け。トップライトから陽光がたっぷり入り、明るさは抜群。広さも高さもあり、のびやかな開放感が心地よい
1階土間、和室/半戸外空間である土間の一角には植栽スペースがあり、家の中にいながら自然が身近な暮らしを楽しめる。植栽スペースの先は来客時などに使える和室。上げ下げ障子をとり入れ、TPOに合わせて土間や庭の緑を眺められるようにした