あたたかみのある天然素材を活かして、心地の良い住空間に。「無垢材の家」特集

自然の樹木をそのまま切り出した、心にも体にも優しい無垢材。

その色や香りは、木の種類や切り方によって異なり、唯一無二の素材として、
住居の建築資材として使われています。
年を重ねるごとに、色や艶などの味わいが増し、長年、愛着をもちながら楽しむことができます。
また無垢材には調湿効果があり、夏はさらっと快適に、冬は暖かく過ごせるという特徴があり、
機能面でも評価されています。

今回は、そんな「無垢材の家」をテーマにした事例を紹介いたします。
ぜひみなさまの住まいづくりの参考にしてください。

省エネ性能と住宅品質をとことん追求 自社設計・施工の強みを生かした「無垢材の家」

大阪府豊中市 / サイプレス上野東Ⅵ

大阪府豊中市に立つT邸。もともとこの家は、建築設計事務所であるビ・ハウスがモデルハウスとして建築したものだった。地域密着企業として、この辺りの土地に住む人・その暮らしを想定することから始まった家づくり。得意の無垢材を用い、自社の持つ技術をすべてつぎ込んだというT邸の魅力に迫る。

「45度回転」はメリット満載。多様な居場所と、のびやかな広がりを

東京都大田区 / 大田区の家

家をつくるならぜひ欲しい、「広々としたLDK」。だがワンルームの大空間をどんなLDKにするかは、設計者のセンスやスキルで大きく変わる。では、建築家の片山正樹さんの場合はどうだったのだろう? 「大田区の家」から片山さんの設計の魅力を探る。

施主に寄り添いじっくりと下ごしらえ 自然と人に生かされて暮らす、大人の住まい

東京都東村山市 / 心自ずから閑なり

長く都会に住み続けてきた施主が、自分らしく晩年を過ごす家を求め3年の歳月を過ごした中、出会ったのが市中山居の増木奈央子さん。施主とじっくりと寄り添い資金計画や土地探しという「下ごしらえ」から、対話を重ね出来上がった家は、施主が「不満に感じる点が1つもない」と言い切るほどの、大人の住まいでした。

あえて選んだのは旗竿地。住宅が密集する エリアで手に入れた、明るく心地よい暮らし

熊本県菊池郡 / 武蔵丘の家

このエリアで暮らしたいと希望されていたお施主さま。人気の地区にやっと出てきたのは3区画に分けられた土地だった。建築家の大谷さんは、お施主さまの理想の暮らしに重きを置いて、あえて一番奥の旗竿地を選択。隣家が迫る状況で、窓を開けて暮らせる明るい家はどのようにつくられたのだろうか。

家族を守る大きな片流れ屋根 自然を感じ、日々の変化を楽しむ暮らしを

沖縄県うるま市 / 片流れ屋根の家

自然豊かな環境が将来的にも続くと思われる場所に、家族で住む家を新築。緑を家の中に取り込み、かつ、沖縄の強い日差しや暴風雨にも対応できる家にしようと考えた。建築家の比嘉さんが提案したのは「片流れ屋根の家」。機能性に加えてデザイン性も高い、家族が安心して暮らせる家ができた。

自然素材が心地いいナチュラル空間。 災害対策も万全な、敷地13坪の狭小住宅

東京都 / Kさんの家

東京都内の住宅密集地で、狭小地の家づくりに臨んだ建築家の藤田敦子さん。開放感や採光を得るために工夫を凝らし、自然素材の心地よさに満ちたナチュラルな空間が完成。日本では避けて通れない地震・水害リスクへの現実的な対策も注目だ。

自然と調和し自然を楽しめる ずっと前からそこにあるかのような家

福岡県糸島市 / 糸島の家

豊かな自然を感じられる環境で暮らしたいと願う施主のTさん。家づくりをお願いしたのは、気候・風土との調和や伝統的な素材・工法を使い、私達日本人が紡いできたものを大切にした設計を行う建築家、礒健介さんでした。

高気密・高断熱と心豊かな暮らしを両立。 ボール遊びも読書も楽しい、吹抜けのLDK

島根県松江市 / 富士見が丘の家

勾配天井の吹抜け空間。庭とつながる大開口。のびやかな心地よさが魅力のU邸は、高気密・高断熱、換気も万全のハイスペックな自然素材の家。設計を担当した安藤建築設計室の安藤大輔さん・かおりさん夫妻の、家づくりへの温かな思いも参考になる住宅だ。

開放感抜群の、壁が少ない木造住宅。 SE構法が実現した、内部と外部が繋がる家

東京都国分寺市 / I邸

建築家の井水通明さんが自邸を建てるにあたり購入したのは、住宅街の高台にある土地。なにより眺望が魅力的なこの土地の特性を生かすため、SE構法を用いての家づくりを選択したという。その選択は大正解。家の中にいながら外の空気や自然の息遣いまで感じられる、毎日を楽しみながら心地よく暮らせる家ができた。

吹抜けがなくても開放感は生み出せる。毎日楽しい、三角屋根のかわいい家

神奈川県大和市 / 大和市の家

5LDK・2階建てのH邸は、平面図を見ると至ってベーシックなプランに思える。しかし実際に訪れると、楽しく、気持ちよく暮らせるポイントが満載。どんな条件でも空間に豊かさを加えてくれる、菅家建築計画工房ならではの設計の魅力がよくわかる。

敷地の内外、庭と建物、建物内の空間…。 境界を限りなく減らして「つなげる」ことで、人も街も伸びやかに暮らせる家

岐阜県岐阜市 / K邸

「border design(ボーダー・デザイン)」という屋号には、家族のつながりが薄れていると言われている今の時代にあって、そんな目に見えない境界線や、建物の内と外など物理的な境界線を意識して、空間づくりをしていきたいという鳥居さんの思いが込められている。設計事務所に依頼する=設計プランをゆだねてくれる人が多い。「だからこそ、施主の言葉になっている要望にはすべて応えつつ、言葉にならない内在的な要望を引き出し、要望や想像を超えられるように設計しています」。そんな鳥居さんの姿勢が存分に表れている実例のひとつがK様邸だ。