家の中に木が生えてる
自由な発想で狭小地でも中庭も明るさも

施主一人ひとりの要望をじっくりと汲み取り、オンリーワンの家を実現することに定評のある「NATURE SPACE」。狭小地でありながらも「広さを感じられる」「明るく開放的」「中庭もほしい」という、難題を見事に解決してみせた自由な発想の家づくりに迫る。

この建築家に
相談する・
わせる
(無料です)

室内に中庭という自由な発想で
吹き抜けのある開放的空間を実現

現在の住まいや実家にも近く、子どもたちの学校の校区内に土地を購入した施主のSさん。実はこの土地は間口が狭く奥行きが長い狭小地。夫婦と子供4人という大家族が住む家を建てることに難色を示す工務店が多い中、NATURE SPACEの担当者は「ウチなら面白い建物ができると思います」と自信を見せたのだという。それもそのはず、NATURE SPACEはこれまでに、狭小地や変形地、高低差のある土地など、困難と思われる土地にも施主の希望を叶える家を作り続けてきたのだ。こうしてSさんとNATURE SPACEの家づくりが始まった。

NATURE SPACEの家づくりは、じっくりとヒアリングすることから始まる。そのヒアリングでは「何階建てにしたい」「部屋はいくつほしい」といったスペックについては聞かないらしい。むしろ「何のために家を建てるのか?」「どんな生活をしたいのか?」そして現在「どんな生活をしているのか?」ということを問い続けるのだという。

このヒアリングの中で浮かび上がってきたのが、「間口は狭いが中は広く」「明るく快適」「子どもたちが走り回れる空間」「中庭もほしい」という要望。また、Sさんの家ではこれまでワイン会を開いたりして来客が多いということもわかってきた。そして「遊びながら暮らしたい」という思いをお持ちだったのだという。

これらの要望は理解できるものの、土地は細長く中庭のスペースを捻出するのは厳しい。また陽当りも決して良好とはいえない。そして何より予算の問題もある。この困難をNATURE SPACEはどうやって解決したのだろう?

その答えが、あえて2階建てとし吹き抜け空間をつくることで、明るさと開放感を実現。そして「家の中に中庭をつくる」という驚きの発想だった。通常の中庭は、壁や建物で囲まれた屋外空間。でもNATURE SPACEが提案する中庭は、屋内にあるのだ。リビングの一部を土間状にし、そこに木を植える。庭でもあり、リビングの延長でもあり、子どもたちの遊び場にもなる。ましてや屋内だから雨に濡れることもない。一石二鳥どころか、三鳥四鳥の発想だ。

この提案のスケッチ・模型を見たSさんも思わず「わあすごい!」と声をあげたという。
「隣家も3階建てだし、2階だとは思わなかった」とSさん。自分の予想を遥かに超え、広さも、明るさも、そして中庭も叶った。そして何より「遊び」の要素たっぷりだ。訪れる来客もさぞ驚くことだろう。

自由で独創的な発想で、施主の心に“刺さる”提案を行う、これこそがNATURE SPACEの真骨頂なのだ。
  • 外観はスッキリとした白い外観を持つS邸。間口が狭く、奥行きが長い土地形状

    外観はスッキリとした白い外観を持つS邸。間口が狭く、奥行きが長い土地形状

  • ダイニングキッチンはオープンタイプ。テレビ下の棚は、階段の一部でもありベンチ代わりにもなっている

    ダイニングキッチンはオープンタイプ。テレビ下の棚は、階段の一部でもありベンチ代わりにもなっている

  • 家の中にある庭。土間状になっており、裸足で歩き回ると気持ち良い。高い天井、両サイドの窓・高窓からの光が降り注ぎ、開放感抜群のスペース

    家の中にある庭。土間状になっており、裸足で歩き回ると気持ち良い。高い天井、両サイドの窓・高窓からの光が降り注ぎ、開放感抜群のスペース

子供部屋はわずか2畳
施主に合ったオンリーワンの家づくり

では、S邸を見ていこう。玄関を入るとその先が、ダイニングキッチン、リビングが一直線に並び、中庭へと続く。そしてその先にバスルームがある。一風変わった配置だが、
「玄関からダイニングキッチン、リビング、中庭へと、狭いところから広いところへ、暗いところから明るいところへと徐々に景色が変わることで、より広さ・明るさを感じていただくための仕掛けです」とNATURE SPACEの担当者は語る。

まさにその狙いどおり、室内を進んでいくと外からは想像もつかない、広くて開放的な空間が広がっているのだ。

それを可能としているのが、あえて2階建てとした建物の構造。子供が4人もいる大家族、まして狭小地ともなると3階建てがセオリーだろう。しかし3階にしてしまうと、天井高が低くなり開放感も出せない。また大きな窓からの採光も望めなくなるのだ。さらに、3階建てにすると、構造計算も必要となり費用もかさむ。予算面でも配慮でもあるのだ。

また2階建てとすることで、1階は来客を招くことも可能なパブリックゾーン、2階は家族だけのプライベートゾーンというゾーニングを可能とした。新居でワイン会を催すことも可能だろう。これもじっくりとヒアリングしたことから出てきたことが役立ったことの1つだ。

S邸は、中庭の先がバスルーム・洗面所になっていることも面白い。お風呂に入りながら家の中の庭を楽しむこともできるし、親がリビングにいながら入浴中の子どもたちの様子も確認できる。来客時などのプライバシーの確保には、カーテンを引けばいいのだ。

2階に目を移そう。階段を登ったその先、ちょうどバスルーム・洗面所の上が、家族のクローゼットスペースとなっている。階段を折り返した先が子供部屋と夫婦の寝室ゾーン。奥へと伸びる廊下には、デスクを兼ねた書棚が並んでいて、ここが子どもたちのスタディースペースとなる。反対側には子どもたちの寝室。その広さは約2畳、ベッド1台を置くのがやっとのスペース。まるでカプセルホテルのような狭さだ。

しかしこの狭さにSさんご夫妻は、何の不満もないのだという。「むしろ寝るスペースは最低限で構わない。それよりも皆が一緒にいる空間を大切にしたい」という思いをお持ちだったのだ。

「家のなかに庭をつくる」「子供部屋はわずか2畳」というプランは、どの家庭にでも受け入れられるような汎用性の高いものではない。しかし、Sさん家族にとってはこれがベストなのだ。

この家の出来栄えにSさんも「子供も楽しく走り回っている」「この狭い土地で、無茶な要望も全て叶えてくれてありがたい」とのコメントを寄せてくれた。

NATURE SPACEは、自由な発想で、その施主・その土地に応じたオンリーワンの家をつくり続けている。これからも、きっと顧客の心を捉え続けていくことだろう。
  • 階段を登った先のスペースは、家族共用のクローゼット。テラスへ登るための手すりは、子どもたちの遊び場にも

    階段を登った先のスペースは、家族共用のクローゼット。テラスへ登るための手すりは、子どもたちの遊び場にも

  • 夫婦の寝室は、子供室よりも数段低く。子供室前の廊下が、子供のスタディースペース。本棚・机が並ぶ

    夫婦の寝室は、子供室よりも数段低く。子供室前の廊下が、子供のスタディースペース。本棚・机が並ぶ

  • わずか2畳の子供室。壁の一部はそれぞれの子供をイメージしたカラーでバリエーションをもたせた

    わずか2畳の子供室。壁の一部はそれぞれの子供をイメージしたカラーでバリエーションをもたせた

撮影:冨田 英次

間取り図

  • 平面図

  • 断面図

基本データ

作品名
アトリウムに暮らす家
施主
S邸
所在地
愛知県名古屋市
家族構成
夫婦+子供4人
敷地面積
84.8㎡
延床面積
86.9㎡
予 算
3000万円台