
おもてなしが溢れる、
悠々4台分のガレージと非日常のリビング!
株式会社 COLLISION DESIGN 一級建築士事務所
非日常のセカンドリビングと道路側いっぱいのガレージでお出迎え
「Yさんのご希望は、とにかく見栄えがよく広々としたガレージをつくること。それ以外に多くのリクエストはありませんでした」と金田さんは振り返る。「ご要望が少ないということは、それだけ自由な発想でプランを提案でき、建築士として腕の見せどころです。一方で、万が一“ハズして”しまえば目も当てられません。その点、できるだけ日常会話の中からYさんの潜在的なニーズを汲み取って、プラスαの提案をするよう心がけました」。
着目したのは、ご家族のライフスタイルだ。娘さんたちは友人が多く、「お友だちを家に招くこともしばしば」という話をYさんから聞いていた。さらに、ご夫妻の休日は、もっぱら自宅でゆったりと寛いだり、あるいはゲストを招いたりしているという話も耳にしていた。
そこで、金田さんが提案したプランは、ガレージに加え、「セカンドリビングのある家」の新築だ。「既存のお住まいで何ら不自由なく暮らしているご家族ですが、あえて不足しているポイントを挙げるとすれば、それは、ご家族それぞれが“自由に使えるもう一つのリビング”だと考えたわけです。」
完成したカレージ、建物ともに枠組壁工法。ガレージは、白塗装の壁の一部に焼杉を貼り、木製のシャッターを用いるこだわりようだ。間口を南道路に面する敷地幅いっぱいに構え、車4台分がゆったりと駐車できる。ガレージ北側の中庭には芝を敷いて、その奥に建物を配した。間取りはシンプルなLDK。「あくまでもセカンドリビングなので、別荘のような感覚で使っていただければ。ゲストを招いてパーティーを開くにせよ、ご家族で寛ぐにせよ、ちょっとした非日常感を楽しんでいただければと考えました」。
玄関扉を開くと、目の前に、広々とした開放的なLDKが広がっている。南側の大窓、西と北の高窓から陽光をたっぷりと採り込める設計で、光を優しく反射する白壁や木の床と相まって、明るい。また、日常品をなるべく隠すことができるよう、収納スペースをさりげなく多くとっている。
「おもてなし」を大切にした2つのアプローチ
特筆すべきは、ガレージの門から建物の玄関先までのアプローチに、趣の異なる2つの「屋根付き廊下」を設けたこと。「アプローチを通った人に“普通の家とはちょっと違うぞ”“落ち着けそうな雰囲気”というような期待感を持っていただきたくて」と金田さん。
まず中庭に、杉の柱と梁のみで組んだ陽当たりのよい廊下を設けた。美しい緑の芝を眺めつつここを通ると、次に、軒ひさしと壁に囲まれた薄暗い廊下へ続く。その先に玄関がある。明と暗のコントラスト、そして玄関先の外とも内とも言えない不思議な空間が、これから足を踏み入れる建物への期待感をさらに高めてくれるわけだ。夜間は間接照明で、また違った奥ゆかしさを味わわせてくれる。
【金田 崇さんコメント】
Yさんは、ご要望を多くおっしゃる方ではないだけに、期待にお応えしなければという思いも強かったです。うれしいことに、最初のご提案をベースにすんなり決まったのですが、それは、私がYさんご家族一人ひとりの目線に立ち、言葉にないニーズまで汲み取って、プランに落とし込むことができたからだと自負しています。とてもやりがいのあり、楽しい仕事でした。
基本データ
| 所在地 | 東京都世田谷区 |
|---|---|
| 敷地面積 | 280.43㎡ |
| 延床面積 | 171.40㎡ |
| 家族構成 | 夫婦 |
| 施主 | Y邸 |
撮影:佐藤俊治(コード・ラボ フォトグラフィック オフィス)
設計者情報
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