
四条のシェアオフィス
設計者情報
京都市の都心部に計画したシェアオフィスです。コロナ渦を通して変化したテレワーク等のワークスタイルに対応した、集中できる仕事場としてのクローズ型オフィスが求められました。 個々のブースは防音性を確保した静寂な空間とする一方、ブースを出た共有部には適度な開放性と充実した機能を持たせることがより集中しやすい場をつくることになると考えました。 一方、個室型シェアオフィスの場合、通路やラウンジといった共有部はブースを仕切る壁とドアに囲まれた無機質な空間となってしまいがちです。 ブースを仕切る壁とドアが並ぶ個室型シェアオフィスの特質と、共有部に必要な開放性と機能性を両立するため、格子状に細分化された壁によって共有部をつくることを考えました。 壁の木格子は、場所によってその奥行きを変化させることで、その使い方も変化していきます。 エントランスでは各社のフライヤーや植栽を置くディスプレイ棚やオフィスの案内板となり、ブースが並ぶ廊下ではそれぞれのドアや小窓として、そしてラウンジではホワイトボードや共有の小物を置く棚、空間に広がりをつくるための鏡面として機能します。 個室が並ぶクローズ型シェアオフィスの特質を逆手に利用し、静寂さと適度な開放性により都市の喧騒の中で集中できる場を設えました。
基本データ
- 作品名
- 四条のシェアオフィス
- 所在地
- 京都府京都市
- 延床面積
- 112.21㎡
撮影:貝出 翔太郎
設計者情報
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エフピコ総合研究所_エントランスデザイン
” エフピコ総合研究所 ” エントランスデザイン スーパーやコンビニなどでよく目にする、生鮮食品やお弁当等の入った「食品トレー容器」。 この「食品トレー容器」のトップメーカーである株式会社エフピコ。 株式会社エフピコの開発研究・研修用の施設である「エフピコ総合研究所」の エントランス空間のインテリアデザイン。 前職の株式会社イトーキに在職していた頃に、福山本社新築の際に、 受付エントランス空間をデザインさせていただいたご縁で、福山本社向かいに、 研究開発棟として「エフピコ総合研究所」を新築されるということで、 今回もエントランス空間のデザインコンペにお声掛けいただき弊所案を御採用いただきました。 エフピコロゴマークの縦、横に3本のラインの束(お客様・ユーザー・エフピコを示す)が 重なりあう様子をデザインモチーフに、「木」と「光」の壁面構成で、株式会社エフピコの 「結束力」や「発展性」を表現しています。 ※「エフピコ総合研究所」は、2015年度 日経ニューオフィス賞の中国ブロックニューオフィス 推進賞&中国経済産業局長賞を受賞しました。 http://www.nopa.or.jp/prize/contents/prize/2015/fpco.html

シェアアトリエハウスtede
築60年が経過する京都市内の木造賃貸アパートの改修です。 かつて学生向けに建てられたアパートを、共同のアトリエハウスとして再生しました。 旗竿敷地に建つ既存アパートは仕上げの劣化や露出した多くの設備配管、光の入りにくい敷地状況により雑多で暗い印象を与えていました。また奥行きの長い住戸が連続するアパート特有の構造により耐震壁が不足し、耐震性も不十分な状態でした。 建物の耐震補強、断熱・防火の性能向上を行いつつ、屋外空間も含めたリノベーションを施し、敷地周辺エリアと時代のニーズに見合った建物へと再生することを目指しました。 1階は工房・アトリエとして使える個室と共用のラウンジとなっています。設備配管やメーター類は新たに設けた設備スペースへ集約し、雑多さを解消しています。 屋外廊下の土間は撤去し、床材を明るいレンガに変更、建物外部は白・グレー系統の塗装を行い、廊下へわずかに差し込む光を拡散させることで明るい屋外廊下へと改修しました。 小さな小窓と玄関ドアが並び耐震壁が不足していた廊下側の既存壁面は、一部を耐震壁としつつ入口を掃き出しのガラス戸とするメリハリのある壁面構成とすることで、暗かった室内に光を取り込んでいます。 また個室への入口は元の壁面から一部後退させたり入口を窄めたりするなど、ガラス戸としつつも廊下からの視線は遮られるように設えています。壁面を後退させた空間は水場や作業スペースとして使えるアルコーブとなっています。 2階は1階の個室ともセットで借りられる単身者用の住戸として改修しています。既存住戸のキッチン廻りは広いものの1人暮らしには使い様のない広さであったため、廊下側に土間を設け入居者が自由にカスタマイズできる空間をつくりました。 土間は室内化した内土間、屋外となった外土間の2種類のパターンがあり、入居者は自身の生活スタイルに合わせて好きなタイプの住戸を選ぶことができます。土間は植栽や自転車をディスプレイする場所、テーブルとイスを置いてテラス的に使う場所、仕事場など入居者によって多様な使い方がなされています。 居室は既存天井に使われていた化粧棟木などを再利用しつつ新旧の材料を組み合わせ、改修前と同じ舟底型の天井としてかつての面影を残しています。 時代のニーズから取り残され行き場を失った木造賃貸アパートに対し新たな役割を与えることで、新築にはできない記憶を継承した空間を持つ、有効な社会資源としての再生を行いました。

中延のオフィス

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