
一級建築士事務所 設計工房の写真集1
設計者情報
撮影:アトリエあふろ(鈴木暁彦)
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この建築家が建てた家
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ヒノキの里家
戸建住宅、木造二階建、新築。敷地探しから携わる。 -県産ヒノキが創りだす心地よくシンプルな暮らし- 「常念岳をいつも見ながら楽しめる、そんな家が良いですね」というクライアントの希望から土地を探す家づくりは、見事に広がる田園風景の中の安曇野のシンボル的存在である常念岳を望む、素晴らしいロケーションに完成した。 クライアントのもう一つの希望である、「素材」にも拘った県産材木曾ヒノキやカラマツを構造部や床材にふんだんに使用、そして国産ナラ材によるオリジナル製作キッチンと家具など、やわらかな木の感覚が日々の暮らしを優しく包み込むおおらかでシンプルな家です。

大きな桜の家
敷地は三鷹市井の頭。井の頭公園につながる閑静な住宅街にある。 はじめて現地を訪れた時、敷地の4分の1を覆うほどの樹齢90年を越す桜の大木の迫力に圧倒された。先代から受け継がれた庭には、シイ、エノキ、モミジ、タイサンボクなど多くの木々があり、その様は野趣に富んでいた。建主は、その環境を壊すことなく木立に埋もれるような住まいと小さな離れを望まれた。 まず住まい(母屋)について。庭の樹木を残すため、既存家屋の建っていた位置と同じく西側道路に寄せて南北に長く据えることにした。南と北に棟を2つ配し、その二つを階段ホールでつないだ。 北棟はパブリック棟。玄関、居間食堂厨房、来客用の和室を。南棟はプライベート棟で、主寝室と書斎、個室を設けた。各部屋を桜に向けて配し、恵まれた景色を美しく切り取れるよう木製建具や欄間を設えたほか、デッキ、バルコニーなどによって庭とのつながりを深める工夫を施した。 一方の離れは、北東の桜の下に配置。渡り廊下で母屋とつないだ。 この小さな建物は、学者であり多趣味なご主人の愉しみの場。蔵書量を考えるとある程度大きな面積が必要だったが、老木の根を傷めないために基礎は最小限の範囲(4帖半)にとどめ、深基礎の深さを利用して半地下の書庫を設けた。地上部分の床は一部跳ね出して6帖を確保した。豊かな樹木が間近に感じられ、大きくのばした庇の下のデッキも内外をつなぐ役割を担っている。桜の下を巡る渡り廊下には藤棚を設け、ご主人のお母様が大切にされていたという古いフジを移植した。今では葉が青々と茂り、道行く人の目にも優しい目隠しになっている。

南浅田の家

本海野の家
南接道の南北に長く広い敷地である為、南北へ長い片流れの平屋で計画しました。 片流れなので水上側はかなりの高さが確保できる為その高さを有効利用した蔵収納や小屋裏を計画し、大容量の収納を確保し面積効率のいい空間としています。 親戚友人が大人数が集まってBBQをするとの事で、大きなウッドデッキを介して屋外、屋内がシームレスに繋がる空間を目指しました。

高密度商業地域に立つRC3階建ガレージハウス
東京都立川市の商業地域に位置する、RC3階建てのガレージハウスプロジェクトです。敷地が高密度な商業地域のため、住居としての採光や通風、視線等に配慮した計画が必要となりました。 クライアントの要望として、車2台とバイク3台のガレージスペース、広いオープンスペースがありました。そこで、一階全体をガレージスペースとし、2階・3階に居住スペースを設けることにより、採光やセキュリティ等の居住環境を改善しました。クライアントは安定的な温熱環境を好んだため、窓を減らし、トップライトやハイサイドライトから光を取り込む仕組みとし、外断熱としました。その結果、地上でありながら地下のような、都市の喧騒から距離を置いた、静かで落ち着いた空間となりました。 上部から降り注ぐやわらかい間接光の広がる、広々としたオープンスペース 2階居住空間においては、生活空間をコンパクトにまとめ、人が集まれる大きなオープンスペースを設けました。2階全体の大きなワンルームの中にボックスインボックスで必要なプライベート空間を設けました。その結果、残りのオープンスペースは50畳を超える広さとなりました。 内装や造作家具は素材を統一し、家具に可動性を持たせることで、使い勝手もよく統一感のある空間としました。 コンパクトな居住空間と、光をもたらすサンルーム 寝室には、ベッド・デスク・ウォークインクローゼットをコンパクトにまとめました。開口部はシンプルなL型のスチールサッシとしました。クライアントの要望により、浴室には、シャワー・浴槽・トイレ・洗面台・洗濯機がワンルームに配置されています。 2階と連続した3階は、トップライトとハイサイドライトから間接光が差し込み、空色の内部仕上げで淡く優しい光の広がる空間としました。拡散光をオープンスペースに届けるサンルームとして、また煙突効果で自然換気を行うバッファゾーンの役割を果たします。 オリジナルデザイングッツ 2階に上がる階段は、踏板を4種類の幾何学模様でデザインし、レーザーで切り抜き加工しました。トップライトからの光が木漏れ日のように差し込む螺旋階段となりました。その他にもこの住宅の空間に合わせて、ペーパーホルダーや回転テーブル等、オリジナルグッツをデザインしました。

光階段の3層住宅
市街地に立つ木造3階建ての新築計画で施主は夫婦と小さな子供1人の核家族。 敷地は、中高層のエリアで周囲には2階建てから3階建ての戸建てやマンションが林立している。比較的密集して建物が建っているエリアなので敷地も3階建てを前提とした分筆敷地だ。3階建ての住宅を考える時、前面の道路に対してバルコニーをつくり階をつみ重ねていくケースが、近年の戸建て分譲でも多く、今回の敷地でも隣り合う敷地には、同様のバルコニー付きファサードを持った3階建ての住宅が並んでいた。南側の隣地は古い2階建てだったが、恐らく建て替わることを考えると、同じようにバルコニーが付いた3階建てになることが予想された。 本敷地は、前面道路は広いが、車の往来が多い幹線となるバス通りで、環境は良いとは言えない状態だった。一方で、敷地の大きな道路の反対側にも小さな袋小路状の小道があり、敷地の東西に2面接道した抜けがあることが特徴で、光の環境もこの抜けた環境を生かすことで住宅の環境が良くなると考えた。 光が抜けるリビング 階段を真ん中に配置する。 内部の空間を広くとるために、真っすぐな階段を長手方向にとる階段をやめて、中央に配置した。階段室は、壁が多く採光の弊害となることが多いが、ここでは、可能な限り薄く華奢なイメージの階段を鉄骨でつくることで、その上部に設けた開口部からの光を、光量が少なくなる家の中央に落すことを意図している。階段室につきものの耐力壁は、スチールのブレースによって、壁倍率を損なうことなく採光できる階段となった。中央にある階段が抜けていることで、居住空間も広く明るさを確保できる。水回りやバルコニーは1Fと3Fに割振り、2階は開放的な明るい空間としている。 なお、外壁は前面道路がバス通りということもあり、排気ガスによる汚れを考慮して、経年変化があっても色合いや雰囲気が気にならない素材を採用している。断熱は外皮の熱損失を考慮して、ガス入りのペアガラスや高性能な断熱を採用。空調は第一種換気の機械換気を利用し、熱損失を少なくし認定低炭素住を取得している。 3階建ては上階が暑く、下階が涼しくなるが3階の小屋裏部分に空気の循環器を設置し、熱気を基礎内にダクトで戻すことで、効率よい空調を実現している。夏は涼しく、冬は暖かい。明るく風が抜ける。基本的なことばかりだが、小さな積み重ねで快適な3階建て住宅をつくることを考えた。

Pavillon H
敷地は大田区久が原。この辺りは昭和の始めに碁盤の目に区画整理され、品格ある街並みが形成されている。以前から近くに住んでいた建主は、斜め向かいにある公園の眺望が気に入り、自宅とは別にこの南西の角地を手に入れることにした。 要望は、遠方に別荘を構えるのではなく、いつでも利用できる自宅から徒歩圏内にあるコンパクトなセカンドハウス。親しい友人やゲストを迎え、美味しい食事やお酒を楽しみながら賑やかに過ごす場所である。 既存建物が道路より一段高い位置にあったため当初は擁壁が残っていたが、将来にわたる強度の不安を解消するため道路レベルにRC造で地階をつくり直し、屋上を緑化してその庭を囲むようにL型の木造平屋を配した。 二方向の道路に面した地階には、一方に玄関、もう一方には車庫を設けた。明るさを抑えた地階から階段を上がると、屋上庭園と居間に面した1階ホールに出る。木製建具を大きく開ければホールを介して庭と居間の一体感は高まる。団欒の中心は全長3mのダイニングテーブル。片流れ屋根の下は欄間から採光をたっぷり取り込んだ明るい空間となっている。寝室は居間に対してL型に配置。間仕切りを設けずワンルームの広がりを求めながらもそれぞれの場を作った。庭は8帖ほどの大きさながら野菜やハーブが勢い良く育ち、平場ではバーベキューも楽しめる。常緑樹を取り混ぜた植栽が周辺環境からの視線を和らげている。 竣工後は、多くのゲストがここを訪れて賑やかな時間を過ごしてもらえていると聞いている。居間の特等席からの景色は、借景として公園の緑を十二分に取り込むこととなり、建主の当初からの目論見を達成した。

格子壁の住宅

MISUZU-KK
1人暮らしのアトリエのある住宅。 求められたものは多くはなかった。 中でも印象的だったのは大きな庇が欲しいということ。 庇の考え方を拡張し、壁と庇が一体となった大きな面で空間を大胆に分けられないかと考えた。 大きくは住居とアトリエを分け、そこからさらに内部と中庭を分けていった。 薄い庇壁とは対照的に住居の床スラブは500mm厚の地層を思わせるような厚さとした。 1階でありながら地層の隙間から、そして吹き抜けから光が差し込む空間はさながら明るい洞窟のような、安心感と開放感の伴った空間となる。 また、この大きな空間構成を各階で分断してしまわないように、床スラブに対してサッシはズレ、階を越境するような構成とした。 薄く大きな庇壁、地層のような床、階を越境するサッシ、日常的なスケールから少し逸脱した要素で全体を構成することで、シンプルながら、心地良い開放感と重厚感のある空間を目指した。

