
高断熱、高耐震、快適動線、豊富な収納…
「快適な住み心地」を形にした理想の住まい
借家住まいの不満をすべて解消!
暮らしやすさを最優先した空間設計
建てたい家の要望は、それまでの暮らしで不満に感じていたところを、まずどうにかしたいという思いが一番。そのため夏の暑さや冬の寒さを感じさせず、屋外からのホコリをシャットアウトしてくれる「高断熱・高気密の家」が絶対条件だった。そこで角野さんは、「基礎の周りに断熱材を入れ、躯体には吹付のウレタン断熱材を採用しました」。さらに、外壁の下地には地震や火災に強いダイライトを使うことで気密性も高め、温熱環境等級4(温熱環境の最高等級)相当を実現。また、地震の不安が大きくなっている昨今、これから建てるなら耐震性能にも配慮したいという希望があり、耐震等級3(耐震の最高等級)相当の地震に強い構造設計に。「安心して暮らせる家であることが何よりも大事」と、限りある予算の中で「安心・快適」を最優先しつつ、可能な限りの要望を叶えていったという。
そんなH様邸のコンセプトは、「ブルックリン調のデザイン」「可変性のある間取り」「ライフスタイルに即した快適動線」、さらに「収納充実」。「ブルックリン調というイメージは、奥様がネットなどでかなり勉強され、お子さんが男の子なので男前なデザインに、と希望されました」。クロスのデザインはもとより、木の色合いや照明もブルックリン調にして、インテリアを統一。外観デザインも、黒のガルバリウムとレンガ調のサイディングをモダンにコーディネート。「軒がほぼないので、外壁の耐久性も考えて、外壁材、屋根材にはガルバリウムを採用しました」。
また、キッチンとダイニングテーブルを横並びにしたいとの要望もあり、そのスペースを考慮した直線空間のLDKに。リビングの天井は三角勾配を付けることで、天井高を確保し、より余裕を感じられる空間に。実は、他にも空間の広がりを演出する設計アイデアが生かされている。家に入ってすぐの玄関は天井をやや低めにし、空間が奥へと進むにつれて天井を高くしていくことで開放感を感じられるようにしたという。
生活動線にも工夫を凝らし、キッチンはアイランド風に周囲を回遊できるよう配置。さらに玄関からリビングへ来客を通す窓際の動線と、パントリーを通ってキッチンへ繋がる動線、さらにお子さんが玄関奥のクローゼットで上着を脱いで、そのまま2階へ上がれるように階段へ直接つながる動線の3WAYに。「H様は生活動線のこだわりも強かったので、設計する際に暮らしやすさを追求した動線も意識しました」と角野さん。
可変性の高い間取りによって
将来にわたる家族の暮らしを設計
さらに、用途に合わせて収納スペースを設定。「位置やサイズなど、使い勝手の良さを考えてこちらから提案しました」と角野さん。テレビの壁の上に植栽などを飾れるようにと吊り棚を設置したほか、ダイニング・キッチンの入り口にも棚を造作。「収納スペースはできるだけ多くしてほしい」という要望に叶う玄関ホール横の土間収納やパントリー、ファミリークローゼットも1階に設置。ダイニング・キッチン入り口の棚と、その背面のパントリーは、ちょうど壁の役割も果たすレイアウトになっていて、お客さま動線とプライベート動線を分けている。
そして、洗面室は約4畳半の広々としたスペースを確保。「基本的に洗濯物は室内干しすると聞いていたので、南東・南西に当たる壁にガラス窓を設け、陽当たりをよくしました」と角野さん。洗面室は直接、裏庭にも繋がっており、洗面室や裏庭は午後からでも陽があたるうえ、裏庭は表通りからひと目にもつかないので安心だ。洗面化粧台は既製品ではなく、コストを抑えるために違うメーカーのパーツパーツを仕入れて、大工さんに施工してもらった。そうすることで、同じような設備を一式で購入したときと比べてコストを半額程度に抑えられた。「造作することで、コストを抑えつつ、高級感、使い勝手の良さはしっかり残すことができました」。
お客様からの要望を叶えつつ、プラスアルファの提案を必ず盛り込む設計を行っているという角野さん。「およそ予算内でいけるという目途をたてた状態で、こうすればより広く感じますよとか、こうすればより良い動線になりますよとか、提案しています」。H様邸では、そのプラスアルファが動線と収納だった。「家は“家族が暮らすハコ”。だからこそ、まずは住み心地、使い勝手の良さ、快適さが第一だと思っています」。ご家族の暮らしの未来までを思い描き、長く、快適に暮らせる住まいづくりこそが、角野さんの真骨頂である。
基本データ
| 所在地 | 愛知県瀬戸市 |
|---|---|
| 敷地面積 | 305.90㎡ |
| 延床面積 | 121.85㎡ |
| 家族構成 | 夫婦+子ども3人 |
| 予算 | 3000万円台 |
| 施主 | H邸 |
撮影:アトリエあふろ(古川公元)
設計者情報
この建築家が建てた家
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