
寝屋川の家
設計者情報
敷地は昔ながらの住宅が密集する地域にある変形の狭小地です。全面道路も狭く現場前までは軽車両しか入れないため、計画の段階から施工方法や資材の搬入においても検討する必要がありました。そこで構造は手組みが可能な木造とし、各部材も大きくならないよう計画しています 具体的には、床レベルを4段階に小分割し螺旋状にスキップさせながら屋上まで繋いでいます。複数の居場所を点在させながら連続的な広がりを持たせることで、狭小地における都市型住宅の在り方を模索しました。 1階は主寝室とクローゼットからなる個室を配置し、天井高の低い納戸は玄関と一体的な繋がりを持つ土間空間としています。続いて2段目の洗面コーナーを通り、3段目の吹抜けがある2階リビングへと繋がっています。天井の低いDENは吹抜けのリビングと一体的に繋げることで、リビングの一部として多様な使われ方が可能となります。子供が小さいうちはプレイルームとして利用され、将来家族が増えたときには1階主寝室を2つの子供室として分割し、DENを夫婦の寝室として利用できるように計画されています。さらには1階主寝室と廊下の間仕切壁は非耐力壁となっており、子供が独立した時には撤去し1階をワンルーム空間にすることも可能です。子どもの成長と将来のライフスタイルの変化に合わせて少しづつ手を加えることにより、小さくとも永く住み続けていける可変性を持たせています。 そして、吹抜けに面した最上段はダイニングキッチンと浴室からなり、付属のパントリーからは屋外階段を通って屋上へと繋がっていきます。建物が密集した都市の狭小地は広々と庭を取ることも難しいため、屋上を多様な生活シーンの受け皿として最大限活用しています。 スキップフロアで連続させ屋上まで緩やかに繋げることで多様な居場所が生まれ、小さくとも狭小地に住まうことを積極的に楽しめる住宅を目指しました。
基本データ
- 作品名
- 寝屋川の家
- 所在地
- 大阪府寝屋川市
- 家族構成
- 夫婦+子供1人
- 敷地面積
- 62.71㎡
- 延床面積
- 71.34㎡
撮影:笹の倉舎 笹倉 洋平
■第二回ねやがわ建築賞 市長賞(最優秀賞)受賞(2023) ■TV番組 MBS『住人十色』に出演(2023.07.01放送)
設計者情報
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