
奥様こだわりのアンティーク雑貨が映える
「自然素材の家」
大好きな英仏の雰囲気が感じられる「自然素材の家」
そしてネットの建築家サイトで出会ったのが、今回設計を担当した 一級建築士事務所 Studio PRANA (ストゥディオ・プラナ)の林美樹さんだった。
Y邸に一歩足を踏み入れると、杉の木をふんだんに使った明るいリビングが迎えてくれる。目に留まるのは、英国風のシングルソファやキッチンのペンダントライトといったセンスのいいディテールの数々だ。どれも、フランスやイギリスの雑貨や建具が好きという奥様がこだわって選んだものだそう。「リビングの奥のドアは、家を建てる前に気に入って買ったものなんです。何とかこのドアを使ってくださいと、無理を聞いていただきました」とほほ笑む奥様。お気に入りのドアの奥には、シンプルに整えられたキッチンと水回り。さらにその奥には、落ち着ける和室がしつらえられている。
共有スペースのほかに、家族それぞれの居場所が設けられているのもY邸の特徴だ。リビングの奥の屋根裏部屋のようなスペースは、ご主人の隠れ家的な場所。パソコンを置き、作業などを行っているという。また、キッチンの奥には奥様専用の作業デスクがあり、DIY好きの奥様のちょっとした作業スペースとなっている。さらに階段を上った先にあるロフトは、子ども部屋。今は壁がないオープンスペースとなっているが、将来的には仕切りを作って個室にすることもできる。
「キッチンにも棚を作れるスペースが確保してあったり、今後手を入れられる余地を残しているんです。家が完成した時点で終わりではなくて、住んでみた時の使い勝手や、家族の成長によって変更できる余地がある方がいいと思うんですよ」と林さん。家族とともに、家も成長していくという考え方をしているのだという。
家族全員それぞれの居場所がある、空間を上手に活用した家づくり
こうして、建築家と住み手、両方が力を合わせて創りあげた家は完成した。実際に住んでみての感想を、Yさんご夫婦に聞いてみたところ「満足しています。」という答えが返ってきた。当初の予算は多少オーバーしたものの、削れるところは上手く削り、譲れないところはしっかり叶えてもらうことが出来たと言う。
その答えに嬉しそうな表情の林さん。「家は毎日の多くの時間を過ごすところですから、手に触れる素材や、空気の流れ、光の入れ方など室内環境づくりには気を使います」。心地よく、地域にとっても良い家づくりのためには、地元の木を使うことも大切と林さん。住む側と作り手が協働して作り上げただけに、双方とも愛着ある家となったようだ。
基本データ
| 所在地 | 千葉県 |
|---|---|
| 敷地面積 | 194.7㎡ |
| 延床面積 | 109.18㎡ |
| 家族構成 | 夫婦+子ども1人 |
| 施主 | Y邸 |
設計者情報
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