
職人の手仕事と自然素材で子育て!
家族の安心安全を守る家とは?
家族の会話が弾む、間仕切りのない一体的な空間
さっそく都会の喧騒から離れた郊外に土地を購入。安心・安全をテーマに自然素材の家づくりを目指した。
希望を形にしてくれる建築家として、埼玉県ふじみ野市を拠点とするアーキネットデザイン代表の市川均さんに相談した。「国産材を使ったプランニングに定評のある建築家さんだと聞いたので」とUさん。打ち合わせを通じて、アーキネットデザインの企画住宅「1.5階建て住宅」に魅了される。シンプルな木と漆喰の家をローコストで建てるというコンセプトに共感し、市川さんへの依頼を決めた。
「1.5階建ての完成イメージとして、要は、片流れ屋根の平屋の上部スペースを有効活用してロフトを設置した住まい。『これだ!』と思いましたね。一体的な空間だから、どこにいても家族とのコミュニケーションを楽しめそうだし、子どもたちの成長に合わせて間取りを容易に変えられることも気に入りました」。本体価格1000万円台で建てられるコストパフォーマンスのよさも魅力的だったという。
市川さんが提案したのは、ほぼ間仕切りのないワンルームのような空間。1階に25畳のLDK、その一角に書斎コーナーを設け、1.5階にあたる北側ロフト部分に17畳のスペースをとり家族の寝室を設けた。また1階の南側に開口部の広い窓、屋根に天窓を採用することで、爽やかな自然の光や風をふんだんに取り込めるように。周辺の緑がさりげなく目に入るよう、適所に窓を設置する気配りも忘れない。さらに、育ち盛りのお子様たちが家の中でも元気に過ごせるよう、1階と1.5階をつなぐ大黒柱に足の踏み場を設置。木登りのように自由に「のぼりおり」できる遊び場を実現した。
一方で、「安心・安全」をより重視するご夫妻に対し、市川さんは、柱と土台・柱と梁などの接合に金物を使用しない日本の伝統工法「長ほぞコミ栓打ち」の採用を提案。職人による手刻み加工が必要のため多少コストアップするものの、耐震性・耐久性の高い住まいを手に入れることを、ご夫妻は迷わずに選択した。
新居に引っ越して5年が過ぎたいまでも、「木のぬくもりや香りに癒される」というご夫妻。「毎日イキイキと過ごす子どもたちを見るのが何よりの喜びですね」と目を細める。ご夫妻が希望された「家族4人で楽しく、安心・安全を感じながら暮らせる住まい」の生活は、これからも続く。
国産高級無垢材を利用したローコスト住宅
「その点、市川さんがローコストで建てられる理由を丁寧に説明してくれたので安心できました」。具体的には、形をなるべくシンプルにして構造材を経済的に使うこと。また、なるべく新建材を使わず木材と漆喰を用いて無駄を省くこと。そのうえで、使用する木材の量や産地を考えて全国からパッケージで搬入するため、よりリーズナブルに入手できるわけだ。
【市川 均さん コメント】
「1.5階建て住宅」は、極論をいえば「木と漆喰だけで家を建てる」ことを目指した企画住宅。新建材を極力使わず柱や梁をあらわしにしたり、無用な塗装を控えたりしています。それだけにナチュラルな木材の経年変化も楽しめます。
【夫婦+子ども2人】
これほど多くの自然素材を使っているのに予算内で建てられて大満足です。市川さんは採用すべきもの、しなくてもよいもの、そしてその理由を明確に説明してくれたので、私たちの判断に迷いはありませんでした。
基本データ
| 所在地 | 埼玉県川越市 |
|---|---|
| 家族構成 | 夫婦+子ども2人 |
| 予算 | 〜2000万円台 |
| 施主 | U邸 |
撮影:アトリエあふろ(古川公元)
設計者情報
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