
足利の家
設計者情報
基本データ
- 所在地
- 栃木県足利市
- 延床面積
- 81.15㎡
設計者情報
この建築家が建てた家
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造成地の家
本計画は本島北中城村の住宅街の一角にて一戸建ての住宅を新築するプロジェクトである。 敷地は前面道路から2.5m以上高い造成地、かつ敷地の南北には隣地建物が迫っていたため、 通風・採光のバランスと土地の掘削に伴う擁壁を含めた全体計画が求められた。 施主夫婦からの主なご要望は「将来の来客を想定した和室とリビングの一体的な計画」 「風の通る涼しい家」「駐車スペースの最大限確保」 設計計画として、造成されていたレベルをLDKを含む主な生活スペースとすることで 敷地の掘削と新設擁壁をコストを最低限に抑えると同時に、前面道路に面する部分は 住居階にアクセスする階段を除いて最大限駐車場とする計画とした。 和室をLDKの一部としてテラスを含めて一体的に計画、外に開いた大きな開口部、 深い軒とテラスは室内に十分な通風を確保すると同時に、日中の西日を和らげている。 沖縄の強烈な風雨を凌ぐ洞窟をくり抜いたようなシンプルなボリュームが造成地から伸び 敷地に陰影と新しい地形をつくっている。 施主夫婦とお会いして2年半、じっくり打合せを重ねて令和元年に竣工。 住宅がご家族の生活を末永くつつんでくれることを望む。

House in Owari 尾張の住宅
<3つのテラスを持つ住宅> 敷地は、南面に接道を持つ南北に長い陽当たり良好な平坦地です。 プライバシーを確保しながら(やや離れた西側近隣のマンションからの視線を避け)、 外部を感じることができるテラスのある暮らしを実現することが1つのテーマとなりました。 第1のテラス 3階建ての建築全体ヴォリューム調整のなか、ダイニングとリビングは2F東側の外部空間を介して広がり・ つながりを持たせ、南東の日照を心地よく確保出来る中央テラスを計画します。 第2のテラス 居室へのプライバシーと日射の影響を考慮し、西面は壁面の多い構成としながら、微風でも自然通風を得やすい大きな開口部を壁面中央に穿つことに。この2層に渡る凹みを第2の多目的テラスとし、通風(ウインドキャッチ)・眺望・中央テラスへの明るさなどを確保します。 第3のテラス 最上階には、眺望の良い南東に第3のテラスを配置します。 テラス際の居室で朝陽を気持よく感じられること、下階の中央テラスへの日照配慮などから建築ヴォリュームを定めます。 そのほか、リニアな内部階段動線に沿った収納効率の良いストレージを各階に配置すること。 愛犬への動線・換気の配慮。空気環境としては各室・階段を個々に区分け可能とすること。クライアントお好みのインテリアテイストを建築に盛込み、また建築全体の外観イメージとしても、シンプルな素材選定としながら近隣建物とは異なる存在感を与えること・・等々スタディを行ないました。 そして意匠・構造・設備、機能とコストを総合的に整理した結果、低層部には梁型を室内に見せないRC造、上層2層は断熱・気密を意識した木造というフレーム構成としています。 外観上は大きく開放的な窓を多く設けずプライバシーを確保し、性格の異なる3つのテラス、中央の内部階段などを介して(大きな吹抜けを空間を持たずとも)住宅の内外に開放感と奥行き感、外部の自然光や風の変化を提供したい・・ 建築全体としてフロア構成を複雑にしないまま、緩やかに人の気配を感じられる、立体的な程良い距離感を備えた住宅となることを「尾張の住宅」では考えました。

MEIGETSU-K
7年前、家族との山歩きの途中で偶然この土地と出会った。当時は自分たちの家を建てる計画などなく、漠然とここに大きなデッキがあると気持ちよいだろうなと思って見ていた。数年後、縁あってこの土地で自邸を建てることとなり、当時の想いそのままに大きなデッキをつくり、そこに生活を寄り添わせていくことを考えた。セットバックが厳しく高低差のある変形敷地に木を避けながら矩形で最も長くデッキを架けるため、また、森に対して最低限の干渉とするため、4本の柱のみ接地する独立基礎を採用した。ヤジロベエのようにバランスの取られたデッキは、半分をテラス、半分を内部化して居間とした。2階の床は「下地床」として、内外共にスリットの入ったデッキ材を用いた。仕上げとして絨毯を敷けば柔らかい床に、フローリングを敷けば硬い床に、手作業で簡単に取り外せば吹抜けにと生活に合わせ柔軟に変化していく。1階はサッシで十字に間仕切り、ふたつの個室、浴室洗面、玄関を同じ床面積とした。さらに1階のサッシは内外共に同じ寸法とし、同じ床面積と開口をもつ空間が合わせ鏡のように展開することで、床面積以上の広がりを感じさせる。また、自邸の設計を通して家族が集まって住むということも改めて考えた。せっかく人生の限れた時間を共有するのだから、家族の気配が日常としてあるような、そんな生活の記憶を残す家をつくりたい。この家に完全な個室はトイレのみである。1階のサッシと梁の間には隙間があり、上下階を隔てるのはデッキ材であるため、家中どこにいても家族の声は聞こえ、姿は見切れ、光を共有している。将来、家としての機能が必要とされなくなった時には、内部化されたデッキは再び外部化され、森に架かるデッキとして原初的な姿に戻るかもしれない。しかし、その際にも単なる展望台となるのではなく、確かにそこに人の生活があった痕跡が残っているだろう。森を受け入れながら大胆に住まう、そんな力強く柔軟な建築を目指した。

恵比寿ボックス

HIYOSHI-K
敷地は周囲を住宅に囲まれた谷のような極端に細長い場所だった。そんな場所で求められたのは、明るく、風通しの良い家。セオリー通りに南にまとまった庭を取ると、庭に面さない奥の部屋は谷底のように暗くなってしまう。そこで、細長い敷地をあえて細長く分割し、東に光の落ちる庭を取った。そして、更に細長く、千切りをするように、東から、部屋、階段、スロープと建物のボリュームを縦に三分割した。そうする事で、全ての部屋はその庭に面する事ができ、庭からの光を享受できる。また、細長い敷地に対して、庭、部屋、階段、廊下をあえて細長くすることで、一般的なスケールの住宅には無い「長さ」や「距離」が感じられる、ちょっと遠い場所が生まれる。すぐ上とか、すぐ隣に見えている場所にすぐには行けない、近くて遠い、遠くて近い、そんな距離感が広さとはまた違う拡がりを与えてくれる。同時に、この住宅では表と裏を意識した。空が近く、木の床、高い天井で、温かく明るい表の空間。地面が近く、土間の床、低い天井で、静かな落ち着いた裏の空間。直方体のボリュームを床スラブと階段で斜めに立体的に分割した二つの世界を長いトンネルが繋いでいる。もう一つ、この表と裏は床の隙間の細長い窓で繋がっている。この窓には一般的なアルミサッシを使用した。現代の日本の住宅で欠かせなくなったアルミサッシは、特別な意味を持つに至ったと思う。それは内部と外部を間仕切る絶対的な境界。安価で施工も容易い絶対的な境界を、内部と外部、表と裏、水回りと床下に、ヒエラルキー無く多用する事で、無意識に刷り込まれた境界線を曖昧にする。表と裏の世界、ぼやけた境界、段々畑のようなスキップフロア、坂道のような階段、トンネルのようなスロープ、小さな箱に詰め込まれた様々な要素が谷を明るく照らしてくれる。家の中の至る所から子供の遊んでいる姿を見ることができる、文字通りの明るい家となった。

カジュアルモダンの家

継ぐ家

宮原の家Ⅱ
杉並の住宅地に位置する敷地は西が道路に面した、間口 8.6M 奥行き 16Mの東西に長い形状。南には隣家の外壁が迫り、冬場の日照に乏しく薄暗い印象でした。そこで日中の日照と眺望を確保するため、視線が抜ける方角である南東角に庭を設け、その周りに暮らしの場が展開するプランとしました。 住居空間の床面積が28坪とコンパクトな住宅でありながら、1階に水周りとプライベート空間を集約することで、2階は家族4人がゆったり寛げるリビング空間が実現しました。 広間に隣接した、家族共有の本棚のある和室は、個人の時間を楽しめるコージーな空間となっており、リビングに居る家族の気配を庭の緑越しに感じながら過ごすことができます。

尖り屋根の家
敷地は閑静な住宅街に位置する。間口に対して奥行が極端に長い扁平な土地であるだけではなく、法的な規制も厳しく高さ制限や建築面積の制限を受ける地域となっている。この極端に尖ったように見える屋根も高さ制限をクリアするためのものだが、さまざまな制限をクリアしながらも最大値の内部空間を確保することを考えたとき、建築の外郭はほぼ自動的に決定された。内部の構成については、南隣地の建物が接近しているため2階をリビング、1階をプライベートな空間とした。 都市型の土地には都市型の設計思想が必要になる。大きな庭が取れない分、開口の取り方を工夫したり、多くの居場所を作ることにより少しでも豊かな内部空間となるよう心掛けた。


