
CAVE
設計者情報
洞窟で暮らす 洞窟のように、天井が高いところ低いところ、明るいところ暗いところ、狭いところ広いところ、物見台のように少し高くなっているところ、緑の見える穴、海の見える穴、風が通り抜けるのを感じれる場所、様々な場所がここにはあります。室名や家具に縛られるのではなく、その時々、思い思いに自由に好きな場所を選び、暮らすことのできる場所を目指しました。 山と海に挟まれた芦屋のマンション最上階という立地を生かし、都市に住まいながらも、どことなく自然の中にいるかのような心地よさを作り出しています。
基本データ
- 所在地
- 兵庫県芦屋市
撮影:藤井浩司
設計者情報
この建築家が建てた家
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鍼灸マッサージ処和田家

太子堂の家
マンションの一室のスケルトンリノベーションです。3面に窓のある角部屋であることを活かして、光や風が抜ける道を作るような間取りとしています。リビングは天井を貼らずに、コンクリート現しにしています。大理石、トラバーチン、柾目板床、コルクフローリングなどを使用して、素材感のある落ち着いた住まいとしました。壁仕上げは漆喰に顔料をいれて色を調整し、コテ塗りの後ソープフィニッシュをしてセミグロスの艶を出しました。何度もサンプルを作成して、色、ムラ感、ツヤを調整しています。キッチンはステンレスホットバイブレーションの天板にリノリウム面材として、特注で制作しています。リビングの壁面収納は左右の棚がキャットタワー、上部がキャットウォークになっていて、走り回れるようになっています。猫用の換気扇のついたトイレ部屋も作り、猫にも快適な住まいです。

ワハウス
京都市中京区に会社を構える工務店、駐車場であったスペースを事務所へ改修した計画。 古くから地域で工務店を営まれていた建築主からの要望を読み解いていくと「”和”やかに、地域と繋がる”輪”となるよう、自然と対”話”が生まれる場所」を潜在的要望としていることが分かり、3つの”ワ”が設計の手がかりとなった。 計画地は商売人の町である中京区にあり、前面道路には歩道もあることから常に人が往来している。昔から京都は見世棚や町棚をつくり、街とのつながりを持ってきた歴史から一階を特別な場所と捉えてきたように思う。設計するにあたり、歩道から地続きで建物の内外を繋げるために、地面を起点とした連続性が「一階の持つ開放性と地域性」を繋いでいくよう考えた。 構成としては京都の町屋に習って動線をまっすぐ通し、そこへ短辺方向に土間、床、小上がりの領域がとりつく「片土間(ニワ)・床上三室」を意識した。 京町家では三和たたき土のニワがまっすぐ軸線上に通ることが一般的であるが、ニワを通してしまうと接客・執務エリアが狭くなり、仕事の効率が下がってしまう。軸性を転換するべくしつらえた小上がりを南北方向に通し、ニワを参照することにした。 短辺方向にルーバーや壁面収納、階段・キッズスペースをしつらえる事で、小上がりを介してレイヤー状に多様性のある空間が広がっていく事を目指した。 小上がりは人の居場所を分けることなく、分節的かつ緩やかに空間をつなげることを意図しており、執務室や来客を迎える場所として設けたルーバー壁は、土間エリアと執務エリアを分割することなく、ゆるやかにつながる空間となるよう設計している。 ルーバーと上框を楕円形の形とすることで偶有的な形から生まれる平面的な広がりを生成する。 また「普通の材料だけで作りたい」との要望もあったことから、壁やルーバーに採用した木材は一部を覗いて、すべて桧や杉の針葉樹とし厚みや太さにより素材のもつ特性を活かし、床のアプローチ・土間はすべて南部石を混ぜた洗い出し、天井は和紙クロスにEP塗装とした。 こうした人の手が作り出す素材感が、人の心を惹きつける建築の要素になるのではないかと考えている。 和やかな雰囲気を持つ素材、楕円形や軒下のルーバー、人がちょっと腰を掛け対話するベンチなどは、来客だけでなく働く人も心地よく過ごせる空間ができたのではないかと思う。

water hall
「住宅内のブラックボックス」 浴室は水を大量に扱うという性格上、水気密性の高い扉で前室(脱衣洗面室等)と空間的・環境的に強固に区画され、その内部空間は小さな開口部をひとつだけもつ外部から独立した閉塞的な箱としてつくられていることが多い。 この閉鎖的な浴室のつくりは、様々な生活が営まれる住宅のなかでも浴室をその外側での生活と一切の関係をもたないただ入浴するだけのブラックボックスのような場所にしている。 「水場」 森の中には水場と呼ばれる野鳥や野獣が体を洗い、休息し、水を飲むための水辺が存在する。 砂漠の水場であるオアシスは憩いの場という意味を持つ。 自然界のなかで水のある場所は快楽性を伴っている。 浴室もただ機能を充足するための場所ではなく、入浴という機能を超えた豊かさをもつべき場所なのではないのだろうか。 「浴室を開く」 築50年の木造家屋の浴室を改修するにあたって、浴室を生活に開くということを考えた。 具体的には浴室を区画していた間仕切りと扉を撤去し、脱衣洗面室とひとつながりの最高天井高さ約4.0mのワンルームとし、浴室上部の屋根には1m角の開口部を設け、自然光が降り注ぐ明るい開放的な空間とする。 壁天井はつやありの白塗装とし、浴室の自然光を暗い中廊下へと最大限反射するようにしている。 天高4.0mの気積の大きい空間によって、浴室の湿気を素早く乾燥させることもできる。 (入浴後10分程度換気扇をまわすことで、壁床天井が完全に乾燥状態になる) 一般的な浴室空間がもつ湿気っぽさのない、ドライで開放的なこの浴室は、入浴という機能から解放され、庭のように観葉植物を日向ぼっこさせたり、読書をしたり、ときにはお風呂に入りながら食事をとったりと、住宅内での生活と地続きの場所として使われ始めている。

レストラン if
<コンセプト> 熊本市中央区に9席の洋食レストランをビル1Fのテナントに設計した。 施主は25歳の若きオーナーシェフで、東京の銀座で修行後、熊本に帰省して移転前のお店を構えた。料理も美味しく、志も高いため移転前の店舗でも2ヶ月先まで予約が取れない人気のお店となっていた。今回の計画は、その移転後の店舗の計画である。 このレストランでは、その施主の名前から空間を考えることとした。「壱星」という名前から一番星である金星の宵の明星のような夜空のような空間をイメージして計画した。 雲のような形態をした天井や銅板を使用して夕暮れの色合いを表現した。 銅板も月日が経つにつれて変化していき、若きオーナーシェフが経験を経て進化していく状況と重ねて経過を楽しむ事を期待している。

コトン
木造住宅の出窓をコーヒースタンドへ改修。 出窓と道路の高低差を解消するために銅管で回転式アームを設計・自主施工。アーム以外はほぼ手を付けず、道路と建築の間に動く架構のみ設置し、出窓部分を町側に対して開かれた印象とした。

森美術館
デザイナーのアトリエ兼プライベート美術館。山を背にして前方に川が流れ、周囲には田畑と農家が点在する素朴で生活感のある風景の中にこの建築はある。 「世界でもっとも美しい家」をつくって欲しいという依頼の言葉。アーチストの創作と思索の場をつくるために、風船を最大限膨らませたような、できるだけ大きな空間を用意した。 空間の大きさ、形、そこに注ぐ光、素材。そうした基本的な部分を慎重に計画し、すぐ近くに住む大工と左官が、地域で入手しやすい材料を使って作った建築。伝統的な工法を使ってはいるが、しかしこの建築は決して過去に戻ろうとしているのではない。 (撮影:中里 和人)

青梅の家







