
京町家のリノベーション
設計者情報
計画地は、伝統的な景観が残り、道路から路地を介して クラスター状に様々な町家が連なる地域になります。 昔ながらの町家が連なる景観が、道路〜路地〜母屋〜離れへ連続していくよう、 それぞれの外観には格子戸を採用しました。 施設内は、寝室だけでなく和室空間も採用し、長い時間の積み重ねにより生まれた空間を ゆったりと感じ取れるように計画しました。
基本データ
- 所在地
- 京都府
- 延床面積
- 72㎡
設計者情報
この建築家が建てた家
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Residence K

北山の家
建て主は病気になった祖父を看病するため、福岡から祖父の家に移り住んだが、看病も虚しく、祖父は他界してしまった。 祖父と暮らすうちに、愛着が沸き、祖父が建てた家を住み継いでいきたいという想いに至り、リノベーションの相談を受けた。 建物は山を背にして、谷側に玄関、和室など表の顔が並ぶが、方位としては、西向きであり、酷い西日に悩まされていた。 本来開くべき方位である南側は床の間・仏壇が並び、蓋がされた状態であり、日中でも電気が必要なぐらい、どの部屋も薄暗かった。 夏をむねとしてつくられた古民家は、冬は山の厳しい寒さで耐え難いものであり、風が吹けば、木の窓がカタカタと音をたてる、そんな住まいだった。 リノベーションに際し、建て主からの要望は、冬の寒さを軽減すること、今あるものを活かしたいという2点だった。 しっかりと断熱を施し、開口部も樹脂サッシとすることで、無断熱からUA値は0.53まで向上した。 元々は、田の字型に小割りされ、寒さから小さな和室に集まり、暖を取っていたが、断熱改修により、熱的なバリアーが無くなることで、開放的なプラン構成が可能となり、薪ストーブを中心にLDK、和室がひと繫がりとなる空間構成とした。 ダイナミックな丸太梁や再利用した建具、既存の長もちや箪笥、建て主がリメイクしたTVボードなど、新しいものの中に古いものが混在する、温故知新を体現する心地良い住まいとなった。

ニューノーマルの住宅改修
既存住宅の内装改修計画。 これまで私たちがスタンダードだと疑わなかった世界が、未曾有のウィルスの影響により、1年足らずであっという間に変わってしまった。満員電車に乗って通勤し、帰宅する。週末は家でゆっくりする。当たり前だった生活のサイクルは一変し、これまでの世界のバランスが一気にひっくり返ったような感覚だ。 ほんの少しの変化で、これまで当たり前だと思っていたこと、価値を疑わなかったものが無価値になってしまうこともある。世界は、ものすごく繊細なバランスで成り立っていたのだ。 住宅は、夜帰宅して寝る所、週末でくつろぐところから、仕事場でもあり、家族との生活の場でもあり、就寝の場でもあり安らぎの場でもあるというマルチな役割を担う存在へと変貌している。各人により住まいに求めるものもますます多様化し何が、住まいにおけるノーマルなのかが揺らいでいる。 今回の改修計画では、既存の住宅の形状は決まっていたので、それらを生かすことと、長時間住まいに滞在することを前提としてスタートした。 「つなげること・きりはなすこと」 従来の建築的な手法として1つの素材や1つのルールで全体をまとめ、ある世界観を作り出す。そうした手法だとどこにいても同じような空間となってしまうと考え、なるべく異種の素材を使用しながらも、それらが馴染むように質感や色調を調整することで、個々は別々だが、なんとなく全体の統一感があるというようなコントロールの方法を考えた。 具体的には、なんとなくまとまりが出そうな各スペース同士で、床は繋げるが、壁は袖壁を強調して見切り材を入れてみる、壁は異素材だが、天井の素材は連続させる、繋がっている場所だが角にミラーを入れて空間を切り離す、別々の部屋だが照明は繋がっている等。 壁、天井、床、照明、見切り、建築的な種々のパラメーターを繋げたり切離したりしながら計画する。木質、磁器質、塗装の質感、それぞれの素材の質感と配置を調整し全体の統制はとりながらも、個々のスペースで異なる様相が表れるような空間計画を試みている

ウッドデッキのある暮らし

HS HOUSE
お父さんから相続した家を、ご結婚を機にリノベーション。 骨組みだけ残した1階は間取りや水回りを新調、2階の書斎と寝室は天井を高くして、インテリアを新装しました。 築50年以上の家を建物全体に耐震・断熱を施した住宅へと一新、ご夫婦ふたりのための大人なデザインに仕上げました。

西大島の改修
マンションリフォームの計画です。 リフォーム前の部屋は開口部が多く雑然として落ち着かない印象でした。使用されている素材も新建材が中心で全体的に味気ない雰囲気を強く感じました。 建主からも明るく広々とした空間が欲しいとのご要望がありました。 そこで、この計画では細かな各部の調整と寸法の整理で空間を整えることを意識し、あえて既存サッシの前に壁を立てるなど、開口部と壁のプロポーションを変更し、光の入り方を変化させ空間に落ち着きと居心地の良さがでるように計画しました。 また、無垢の床材や漆喰、タモの小幅板や格子などの自然素材をふんだんに使い、新建材にはない質感を大切にした素材感のある空間を意識しました。 明暗が同居し素材の質感が感じられる、やわらかい光に包まれた5人家族の住まいです。 協働設計:鈴木雅也建築設計事務所

国分のパーゴラ

ポートサイドの家(リノベーション)

陰の住居
住居とは家族の関係や感情の様々な波を受け入れる器である。そうであれば、住居はむしろ陰に支配されている方がいいのではないか。陰はいいときも悪いときもそっとそこに佇み、目立たず、主張せず、ただ家族を見守る。そんなことを考えながら設計した住居である。 ほぼすべての壁は凹凸のある黒い塗装で仕上げられ、外から入る光を少しだけ拡散する。この光のあり方は、日本の伝統的な家屋の光のあり方に通ずるものがある。明快な光ではなく、鈍く柔らかい静かな光の質である。日本的な住居の光の質と様相を、鉄筋コンクリートでできた近代的なマンションの中で表現できないかと考えた。 築40年を超えるマンションで階高が低かったため、天井は張らずコンクリートをむき出しにして、天井の高さを確保している。梁も大きく、コンクリートの存在感が強かったため、新しく設ける要素が均質なものではコンクリートの量塊感と時間を経た強さに負けてしまう。そこで様々な素材を散りばめることで、乱雑な調和を生み出すことを狙った。木、石、アルミ、鉄、左官といった材料を使用している。 リビングの一画に子供部屋を配置し、ガラス張りの部屋とすることで、空間の広がりを確保している。そのガラスは、子供と両親の関係調整装置となる。ブラインドとロールスクリーンで視線を遮ることができるため、プライバシーを確保したいときには閉じ、空間を共有しながら部屋で過ごしたいときには開けることができる。壁で囲われた「個室」といった、単一の関係性しか生まない部屋のあり方ではなく、その時の気持ちや気分によって関係性を変えられる仕組みをつくった。






