
甲子園口のマンション リノベーション
設計者情報
ぐるぐる回遊できる、風が抜けるマンション 和室をウォークインクローゼットへ変更。ウォークインクローゼットを、南側のリビングから北側の洋室へウォークスルーできるようにしました。これにより、中央の廊下→リビング→ウォークインクローゼット→洋室→中央の廊下というふうにぐるぐると回遊できます。家事動線の効率化や生活動線の多様化を図ることができ、楽しくて、効率的な生活がもたらされます。また、ウォークスルーの動線は、北の窓と南の窓をつなげ、風が吹き抜けます。
間取り図
基本データ
- 所在地
- 兵庫県西宮市甲子園口
撮影:森田研人
設計者情報
この建築家が建てた家
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Residence K

南千里の家2
千里ニュータウンエリアに建つ、築45年の集合住宅の1室を30代の夫婦と小1・保育園・生まれたばかりの3人のこどもたち、計5人家族のためにリノベーションする計画である。集合住宅としてはごく一般的な約70㎡という限られたスペースの中で、既成概念にとらわれることなく、5人にとっての豊かな空間のかたちを模索した。その結果生まれた広い小上りを含む0LDKの空間は、家族が常に時間と空間を共有しながら成長していけることを期待している。

water hall
「住宅内のブラックボックス」 浴室は水を大量に扱うという性格上、水気密性の高い扉で前室(脱衣洗面室等)と空間的・環境的に強固に区画され、その内部空間は小さな開口部をひとつだけもつ外部から独立した閉塞的な箱としてつくられていることが多い。 この閉鎖的な浴室のつくりは、様々な生活が営まれる住宅のなかでも浴室をその外側での生活と一切の関係をもたないただ入浴するだけのブラックボックスのような場所にしている。 「水場」 森の中には水場と呼ばれる野鳥や野獣が体を洗い、休息し、水を飲むための水辺が存在する。 砂漠の水場であるオアシスは憩いの場という意味を持つ。 自然界のなかで水のある場所は快楽性を伴っている。 浴室もただ機能を充足するための場所ではなく、入浴という機能を超えた豊かさをもつべき場所なのではないのだろうか。 「浴室を開く」 築50年の木造家屋の浴室を改修するにあたって、浴室を生活に開くということを考えた。 具体的には浴室を区画していた間仕切りと扉を撤去し、脱衣洗面室とひとつながりの最高天井高さ約4.0mのワンルームとし、浴室上部の屋根には1m角の開口部を設け、自然光が降り注ぐ明るい開放的な空間とする。 壁天井はつやありの白塗装とし、浴室の自然光を暗い中廊下へと最大限反射するようにしている。 天高4.0mの気積の大きい空間によって、浴室の湿気を素早く乾燥させることもできる。 (入浴後10分程度換気扇をまわすことで、壁床天井が完全に乾燥状態になる) 一般的な浴室空間がもつ湿気っぽさのない、ドライで開放的なこの浴室は、入浴という機能から解放され、庭のように観葉植物を日向ぼっこさせたり、読書をしたり、ときにはお風呂に入りながら食事をとったりと、住宅内での生活と地続きの場所として使われ始めている。

コトン
木造住宅の出窓をコーヒースタンドへ改修。 出窓と道路の高低差を解消するために銅管で回転式アームを設計・自主施工。アーム以外はほぼ手を付けず、道路と建築の間に動く架構のみ設置し、出窓部分を町側に対して開かれた印象とした。

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住居とは家族の関係や感情の様々な波を受け入れる器である。そうであれば、住居はむしろ陰に支配されている方がいいのではないか。陰はいいときも悪いときもそっとそこに佇み、目立たず、主張せず、ただ家族を見守る。そんなことを考えながら設計した住居である。 ほぼすべての壁は凹凸のある黒い塗装で仕上げられ、外から入る光を少しだけ拡散する。この光のあり方は、日本の伝統的な家屋の光のあり方に通ずるものがある。明快な光ではなく、鈍く柔らかい静かな光の質である。日本的な住居の光の質と様相を、鉄筋コンクリートでできた近代的なマンションの中で表現できないかと考えた。 築40年を超えるマンションで階高が低かったため、天井は張らずコンクリートをむき出しにして、天井の高さを確保している。梁も大きく、コンクリートの存在感が強かったため、新しく設ける要素が均質なものではコンクリートの量塊感と時間を経た強さに負けてしまう。そこで様々な素材を散りばめることで、乱雑な調和を生み出すことを狙った。木、石、アルミ、鉄、左官といった材料を使用している。 リビングの一画に子供部屋を配置し、ガラス張りの部屋とすることで、空間の広がりを確保している。そのガラスは、子供と両親の関係調整装置となる。ブラインドとロールスクリーンで視線を遮ることができるため、プライバシーを確保したいときには閉じ、空間を共有しながら部屋で過ごしたいときには開けることができる。壁で囲われた「個室」といった、単一の関係性しか生まない部屋のあり方ではなく、その時の気持ちや気分によって関係性を変えられる仕組みをつくった。







