
三沢の家 / house in misawa
設計者情報
ご夫婦とお子様1人と猫たちが暮らす住宅です。 敷地は斜面を開発してつくられた住宅地の端部。 道路向かいの桜の木が植えられた公園とその向こうの山並みの景観を 楽しむために2階リビングとし、床面積の1/3を占める大きなテラスを計画しました。 テラスのある景色方向のみ開放的に開かれたシンプルな外観。 木造の架構がそのまま自然な意匠として現れて、 面ではなく奥行きを感じる佇まいになりました。
設計者情報
この建築家が建てた家
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ハコノオウチ08

house ymg –はじまりの空っぽ–
「必要になれば、作り足せばいい。」これは、そんな暮らし方を選んだ家族のための住宅です。 敷地は東から南にかけて森が広がる旗竿地、冬は陽射しが期待できない手ごわい環境でした。が、バイタリティあふれる彼らは、住む力を全開にして家づくりを始めます。 まず話し合ったのは、ローコストなつくり方について。その方法は、構造や外装、住宅設備等まではプロの手を借り、何もない空っぽな状態を完成させる。その先は自分達で作りながら生活することになりました。 設計が始まると、彼らはいきなりダイニングベンチを作ってきて私たちを驚かせました。しかも2脚、クオリティもなかなか高い。万事この調子で率先して工事にも参加しました。床壁天井となる合板の塗装は週末行事となり、家族総出でペンキ塗り。終わる頃には床下収納を2台と脱衣室収納棚、クローゼットの間仕切り布が完成。こうやって少しずつ、空っぽが住宅になってゆきました。 そして引渡しの日、「ここがはじまりなんです!」と、ご主人が力強く話されました。その言葉通り、彼らは今も作り足しながら暮らしています。

小田井の住宅
「通りみちのある家」 母屋を含む南北に広い敷地のハナレを建て替える計画。建物は従来と同じく南北の庭を残して配置し、メインの白いボリュームの上に透過性のある木の屋根/壁をそっと被せたような構成である。外部の「通りみち」は、東側の敷地内通路横に平行に設けられ、母屋に住まう両親が選択的に立ち寄れる土間となっている。本体の切妻屋根が連続して張り出した2層分の吹抜空間で、屋根を透明素材でつくり支持する壁を木製ルーバーにすることで、まもられながらも光や風を取り込んだ場所である。内部は、勾配天井の垂木を現しとして、梁上を開放することで各室を上部で一体的にしている。軒先まで大きく張り出した垂木は、棟木とそれを支える束をなくすことでより印象的な存在になり、「通りみち」にまで連続して内外をつないでいる。

分譲地の棲家

本井手の家
敷地は熊本県荒尾市の郊外に位置し、北側には福岡との県境にまたがる大きな山の緑が広がる。 周囲は住宅地であるものの、田畑が広がるのどかな地域である。 建て主(妻)の実家がすぐそばにある土地に、豪雨で住む場所を失った夫の母との2世帯住宅を計画した。 2世帯の距離感に配慮し、水廻りは完全分離とし、玄関も別途設け、それぞれの世帯での生活のリズムを尊重することとした。 北側の山の風景と馴染ませるように、建物近傍に植栽を施し、その周囲は多用途に使える芝庭とした。 性格の違う庭の緑がグラデーションを描くように、北側の山の風景へと繋がる。 内部空間は、大きな家型の断面空間をタテヨコに利用し、様々な用途を持つ居場所を散りばめた。 天井が高いところもあれば、天井が低いところもあり、視線が抜けるところもあれば、籠れるところもある。 1段下がったピットリビングからは出隅部に設けた開口部から外との繋がりを感じると共に、デッキとのレベル差を利用し、そこに腰かけることで、室内側との繋がりも確保した。 ウッドデッキは2室から利用可能であり、木漏れ日の中で鳥の囀りを聞きながら寛ぐ時間は格別で、アウトドア好き家族の活動の中心となっている。 新築後、第二子も産まれ、「本井手の家」は賑やかさを増し、幸せな暮らしの舞台としての役割を存分に果たしている。

淡路島さくらの家
計画地は、淡路島東海岸の生穂漁港の近く、急な坂道の先に現れます。南に大阪湾を望み、北に緑深い山をかかえるこの地に、スポーツ医学を専門とする医師の診療所兼住宅を計画しました。自然と共に暮らす静かな住まいであると同時に、風、虫・獣害などの自然の脅威への配慮が求められました。住居、診療所、浴室の高さの異なる3つのボリュームそれぞれがリニアに伸びる”縁側”を介して繋がります。“縁側”は、暮らしの中で各ボリュームをつなぐ“動線”だけではなく、自然を感じる“ルーム”と位置付けました。縁側の外部面に、蚊帳として可動式の網メッシュを張り、虫の防御と通風を両立させ、眺望を確保しています。やがてスポーツの場が提供され、地域の活性化に繋がる。この計画が、そのキッカケとなる事を期待しています。

Piccolo Teatro
この家をPiccolo Teatroと名付けました。イタリア語で「小さな劇場」です。日常の中で起こるほんの些細な出来事や発見さえも、舞台に立つ役者の様な大げさな身振りで楽しもうとするイタリアの人たちと重なったのです。生きる事は繰り返す事だと行っても過言ではないかもしれません。家の中で毎日繰り返される実にたわいもない事は、10年、20年と蓄積される中で、気持ちのありようや家族の関係に知らず知らずのうちに大きな影響を及ぼします。 この家の設計が始まったときご夫妻は結婚して間もない頃で子供さんはまだいらっしゃいませんでしたが、ここで子供を育てながら、生きる事を真正面から受け止め楽しめる家を創りたいと思いました。

用賀の家

Zen
高知県南国市、四国山地の小高い山麓にあるこの土地は、135坪の宅地とそこから南西に広がる370坪の山林からなる。北東側は見晴らしがよく、平野へと視線が抜け、美しい田園風景が広がる。また、宅地から一段高い山林の平地部分を、子供の遊び場として活用したいという施主の要望を受け登ってみると、田園の向こうに山々の連なりがより美しく見えた。四季が移りゆく美しい山の自然を取り入れながら、山と平野の風景の一部となるような、建築を創りたいと考えた。 山林の平地部分を上の庭とよび、そこから建物で遮ることなく平野を見渡せるよう、高さを抑えた平屋建てとした。斜面とL字の建物によって囲むように中庭をつくり、両端を個室、中心が居間となるように計画した。建物自体で隣地からの視線を遮ることで、中庭に面した居間と個室の窓は周囲を気にせず開放できる。平野のある北東側には、腰から上に大きな水平窓を設け、道路との高低差によって通行人の視線を遮り、平野の景色を絵画のように切り取り楽しめる。中庭と上の庭は斜面を介して緩やかに繋がり、室内空間を通して平野へと視線が抜ける。自然の恩恵を享受するこの家で育つ子供たちの楽しそうな声が聞こえてきそうだ。 高知県は雨が多く、夏には強い陽射しが降り注ぐ。そんな厳しい気候条件から建物を守るため軒を深くし、外壁には焼杉を採用した。道路から建物を見上げると、軒先の水平ラインの美しさを垂木や鼻隠しが一層引き立たせている。構造は木造在来工法を採用し、高知に現存する建物に影響を受け災害に強い骨太な構造材とした。土佐杉や土佐桧など、地産の構造材を選び、主な化粧材は施主の親族が所有する山から切り出した木材を使用している。年月が経ち、この建物が土地と馴染んでいくことで、風景の一部となることを期待している。




