
黒鳥の家Ⅱ
設計者情報
歴史的な建物が並ぶこの町に、蔵のような安定感のあるボリュームをイメージした。 メインの部屋の空間の抜けと建物の性能的な部分が、そのまま外観に反映にされている。 住むための最小限の要素を備えつつ、広がりのある空間を計画した。
基本データ
- 作品名
- ミニマムハウス
- 所在地
- 高知県安芸市
- 延床面積
- 75.77㎡
撮影:西森秀一(NISHIMORI SHUICHI)
設計者情報
この建築家が建てた家
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富浜の家
「家族と飼い犬との生活が、豊かに安全に営めること」が建主の希望の主軸でした。人間の動線と分けるための独立した散歩用出入口や、トリミング(シャンプーやドライング)のための個室を設け、来客や道路を行き交う人に吠えたりせず落ち着いて時間を過ごせるようプランニングしました。 防犯を意識して外部から閉じたプランになったことによって、かえって道路から玄関までのアプローチや庭にゆとりが生まれ、植栽の伸びやかさが引き立ちました。内部空間も屋根勾配を活かした天井形状に素材の上質感が加わり、しっとりと柔らかく仕上がったと感じます。物理的に特別な要素はあるとしても、暮らしやすさや心地よさはヒトでもイヌでも同様で、大切なのは住宅としての良い組み立てなのかもしれません。

ZOGA-H
プロジェクトのきっかけは、この限られた予算で新築の住宅を建てることは可能か?という相談だった。工事にかけられる予算は約1,500万円で色々なところに相談したがうまくいかず、私たちのところでダメなら新築は諦めるとの事だった。予算が限られている事が必ずしも建築の強度に影響するとは限らない。贅肉を落とし、体を動かす事に最も適した過不足ない筋肉を持ったアスリートのように、本当に必要なものだけを残したプリミティブで力強い建築を目指した。1階平面の約半分は基礎打ち土間仕上げとし、その上部の2階床を光の落ちるルーバー床とした。土間とルーバー床の接する短手壁に、トイレの換気窓を除くこの家全てのサッシ6枚を集中して設けた。階を跨いで設けられたサッシは、それ自体が手摺となり余分なディテールとコストを排除した。また、この住宅では「集める」ということについて考えた。窓を集め、明るさを集め、開放感を集め、抜けを集めた。1つ1つは凡庸で力無いが、それらの小さな力の集積が大きな力となり、凡庸ではない特別な空間が生まれるのではないかと考えた。ローコストを諦めず、潔さを学び、普通を疑い、本当に必要なものだけを残す。竹林からの風が吹き抜ける清爽とした家となった。

Ichinomiya_house

新百合ヶ丘の家
敷地は小田急線新百合ヶ丘駅から徒歩10分程度の丘陵地にあり、建主は土地を新しく購入し住宅を新築することを計画していた。 敷地は斜面となっており眺めをいかした家とする一方で、日差しが入らないようにするため窓の配置を調整し、軒を大きく出している。 窓際にはバルコニーと同じ高さのベンチを設け、リビングからバルコニーへと連続しているようにしている。このベンチはデイベッドやテレビ台としても使えるようにしており、ソファやテレビ台がなくスッキリとしたリビングとなった。 キッチンはパントリーとの導線とリビングからの見え方に配慮している。パントリー、キッチン、リビングは回遊できる導線とし、キッチンはリビングから30cm下げリビングからキッチンが直接見えないようにした。 玄関とトイレのドアは建主が所持していたアンティークのドアを補修し設置している。ドアの他にも建主が所持していた北欧アンティーク家具に合わせて室内の色合いを調整した結果、新築でありながら時間が経過したような落ち着いた趣のある住まいとなった。

国領の家
敷地は調布市国領。子世帯とお母様のための二世帯住宅である。中庭をロの字型にぐるりと囲んだコートハウスで、建物中央に玄関を配し、中庭を挟んで東棟を子世帯、西棟を親世帯に振り分けた。 西棟の居間の前にはお父様の残された庭をそのまま残した。各世帯は中庭の景色を共有し、それぞれの暮らしを中庭越しに感じることができる。ご家族の優しい雰囲気から外壁はレンガ色のガルバリウム鋼板張りとし。それを背景にヤマボウシの木立が季節感をもたらしてくれる。

寄り添って暮らす家

A邸

幾久富の狭小住宅

大倉山の家
住まい手のお父さんが所有していた故郷和歌山の山の杉や檜を使って建てたお家です。天然乾燥または低温乾燥で仕上げてもらった木材を調達しました。敷地は、南側に5mの高さの擁壁があり、日照や通風に少し不利な敷地でした。ですが擁壁の上は公園になっており、桜の木が植えられていたのでその桜と空がリビングや二階のフリースペースからいつも眺められるように計画しました。お仕事を引退されて日々の暮らしを丁寧に楽しみたいお父さんと、自宅でのお仕事を持っている娘さんの生活時間帯の違いを考慮して個室間の防音に配慮した間取りと仕様にしています。また、忙しい娘さんやちょっとめんどくさがり屋のお父さんが家事を気軽に楽しめるように、仕上げ材や収納の配置と使い勝手に気を配って設計しました。大きな吹き抜けと杉の梁が交差する空間は、自然と猫たちの遊び場やくつろぎの場になっています。



