
ライトハウス
設計者情報
敷地は前面に県道が通っているものの、その先には調整区域が広がっているため良好な環境に位置する。敷地にもゆとりがあったため、計画当初から平屋を想定していた。最終的には道路から最も離れた位置に庭を取り、その庭を囲い込むようなL字のプランに落ち着いた。 当初から薪ストーブを入れる話も出ていたため、どこからでもストーブが見られるよう居心地の良いソファーコーナーや小さな書斎、ダイニング、キッチンを配置していった。和室だけは来客が泊まるための空間を想定して日常の空間とは切り離している。ただ、この家には小屋裏空間もあるのだが宿泊する来客には思いのほか小屋裏の方が人気とのこと。確かに低く抑えられた天井は居心地の良い非日常の空間と言える。 多くの居場所が点在するこの家を末永く楽しんで頂ければと願う。
設計者情報
この建築家が建てた家
この実例を見た人はこちらも読んでいます

HP屋根の家
都内の住宅地に建つ家族3人のための住居。シンプルな平面構成の中にいかに豊かな様相を組み込むことができるかをテーマにした。1階に個室と水廻りをまとめ、2階は大きなワンルームのリビング・ダイニングとしている。光が降り注ぐ大きなワンルームに天井や床の高さを変えていくことで、場所毎に生活の所作が規定されるようなつくりとなっている。リビング・ダイニングには、ピットと呼ばれる掘り込みを設け、床に座って落ち着けるようなスペースを設けた。2階には小さなテラス、3階には大きなルーフテラスを設け、気分に合わせてくつろぐ場所を変えられる。人を招くことの多いクライアントのライフスタイルに合わせて、全ての場所がそれぞれの場所から見えるようになっており、賑やかな空気感が生まれることを意図した。角地に建つこの住居は、北側と合わせて3方向からの斜線制限を受ける。その制限に対し、屋根をHP曲面(双曲面)状にすることで、シンプルな構造躯体と施工性をよくしながら、動きのある空間が実現できている。

HOUSE-N
この住宅には、2つの課題があった。1つ目は「コスト」である。土地・建物を合わせて2900万と予算に大きな制限があった為、敷地選定の段階から全体のコストバランスを見極め、計画を進めていく必要があった。敷地は、ロケーションを売りにしている高台に面した新興住宅分譲地だが、冷静に見るとそのロケーションがそれ程魅力的ではない。それならば、敢えて高台に面していない価格を低く設定している区画の中で、日照条件や法的条件が有利な敷地を選択した。 2つ目の課題は「距離感」である。クライアントは、家族同士の距離感を大切にしており、非常にオープンな家庭環境であった。単純に個室がそれぞれ用意されているのでは閉じ過ぎている。だからといって全てをオープンなワンルームのようにしてしまうのも乱暴過ぎる。この家族にとって心地良い距離感を保つ為には、どのような空間構成が望ましいのかを思案するべきだと考えた。 土地を1100万で購入した為、1800万で建物の計画を進める必要があった。そこで、まず、設計の初期段階にコストの観点から建坪を25坪以下と制限を掛けた。やや狭小寄りになったこの住宅に広がりを持たせる為、7枚の床レベルをランダムにスキップさせた2階建のワンルームのような構成としている。また、天井を貼らないことにより、天井材及び下地材が省略され、コストを抑えつつ、敢えて足音が響きやすい設計とした。そのように構成された空間は一定の距離感を保った様々な〝場〟の設えにもなっている。家族それぞれが好きな時間に、好きな場所を見つけ、好きなことをして過ごす。視線は、床レベル差で遮られるが、気配や音で他の家族がどこで何をしているのかを何となく感じとれる空間とした。 一見、複雑な構造に見えるが、事前に加工業者と打合せをし、経済的かつ効率的に構造が組めるよう調整を図り、特殊加工を施さないスタンダートな構造に抑えた。また、工種を少なくする為、外壁や内壁を木貼りとし、外壁業者や内装業者の手間を大工手間1つにまとめる等して、コストコントロールを図っている。 構造が露出し、内壁が木貼りとなっているこの住宅は、絵を掛けたいと思えば自由に飾れ、棚が必要だと思えば自由に追加し、ハンモックを掛けたいと思えば自由に設置でき、間仕切りが欲しいと思えば容易に増設ができる。設計時点で全てを決め切らず、生活しながら住まい手のアイディア次第で、自由に成長できる「可変性」に富み、「余白」の準備された空間構成にもなっている。 「コスト」と「距離感」という2つの課題に「可変性」と「余白」という新たな要素を加え、全てを同時並行で融合させて考えることにより、心地良い住空間の提供を目指した。

ハコノオウチ08

洋光台の家

見川の家

通り土間のいえ

MD邸
素材に拘った本物の家。無垢材、珪藻土、タイル、石、本物の素材を使い、造り、そしてそれに触れて暮らす。本物に触れて暮らす日常は、その家族の豊かな感性を育んでくれる事と思います。

切妻屋根のワンルーム住宅
駅から少し離れた郊外の分譲地に立つ戸建て住宅の計画。大きな敷地を新規に20区画程度に切り分けて分譲されていたうちの1つの区画だ。こうしたよくある大型分譲地の場合、都市計画で定められた最低敷地面積という土地の切り分け最小値が存在する。この最小値は、地域によって異なるが約100㎡(30坪)程度の上物(家)が建つように設定されている場合が多く、本敷地もそうした都市計画の元に最小限に切り分けられた土地に一斉に新しい住宅が約20棟並ぶ計画となっていた。 施主は、夫婦と3人の子供含めた5人。要望は、広々とした空間にしたいこと、眺望を生かしたテラスが欲しい、収納は多いほうがよい、子供たちが勉強できるスペースをリビングにほしいなど様々な要望が混在し多岐にわたっていた。 多岐にわたる要望の中で、私たちが強く感じたのは約30坪の住宅に5人が住むことになる場合、個々の部屋を細切れに作ると、一つ一つの空間は手狭になり生活していく上で息が詰まるのではないかというところ。子供たちは小さかったので、子供部屋は最初から分ける必要はないということもあり、なるべく部屋を切り分けずワンルームに近い形で計画することを考え提案した。 ワンルームといっても、5人という人数が住む場合に、すべてが筒抜けになった大きな空間をつくれば、個々のパーソナルなスペースがなくなるし、しばらくすればその空間自体に飽きてしまうと考え、ワンルームながら空間に居心地の差異や起伏があるような状態を目指して設計していった。 「切妻屋根と回遊空間がつくる起伏あるマルチスペース」 予算も限られていたためなるべくシンプルな形状で、起伏ある空間をつくろうと考えた。ここでいう起伏ある空間とは、ある1点からの見え方がよいものではなく、天井の高低差や、空間の明暗、それらが空間体験として連続している空間。動き回っている中で、様々な体感がある空間の方が長く家にいても飽きの来ないものになると考えた。 様々な角度からのプランを施主と共に話合っていった結果、建築的には、シンプルな切妻屋根形状のヴォリュームの中央に、階段を配置しただけのシンプルなプランとなった。切妻屋根の方向性のある形状と、中央に配置した階段の周囲に各機能が配置された回廊状のプランである。階段の周りは四周が外部なので、東西南北それぞれに窓が配置でき光が室内に抜けるし、外に出れば1Fには庭、2Fにわテラスもある。2Fは屋根の形をそのまま空間にした勾配天井とすることで、方向性のある屋根形状が自然と空間の伸縮を生み出した。 さらに対角に貼ったロフトによって籠り感と、広々とした開放感がシームレスに連続するようにしている。各部屋の仕切りは水回りと、主寝室以外はなく、その寝室もドアを開ければ回遊できるようになっているので、1F~2Fまでほとんど仕切りのないワンルームとなった。家のどこにいてもなんとなく誰がどこにいるのか気配がわかる距離感。天井は5m近いところから、2m程度のところまであり、明るく眺望のよい場所もあれば、窓がない落ち着いた場所もある。 勾配天井は、頂部を金物でジョイントし開き止めを施した無柱空間となっている。屋根は登梁を24mmの厚ベニヤで固めて剛性を保っている。余計な構造をなくすことで、空間の伸縮をよりダイレクトに体感できるようにと考えた結果だ。道路から見るとシンプルな切妻形状をした外観が、同時期に立った分譲住宅に並ぶ。なるべく小さく見えるように軒高も極力抑えた。 都心に近いベッドタウンで戸建て住宅を探している子育て世帯からすると、家族が集まる場所はなるべく広くしたいが、個々のスペースは確保したい。リビングで勉強もしたいしリモートワークもする。収納はたっぷりとりたい。今日での住宅は様々な機能を背負ったマルチな空間であることが求められる。ただ、それぞれを分断してしまうと心地よい空間にはなりずらい。各空間は分断せずにシームレスな空間をつくりながら個別の雰囲気を持たせたい。限られた面積をとにかく有効活用して、ワンルームでありながら様々な様相が連続する、都心ならではの空間づくりを目指した。

skah
プロサッカー選手の自邸。 1FにワンルームのLDKとエントランスホールが連続するゾーニング。 ルーフバルコニーに計画したトップライトから、2F廊下の透ける床を通して1Fまで光を導く「光の縦の道」をデザインした。 ランダムにデザインした大小のスクエアウィンドウがファサードを形作る要素になる。





