
武蔵増戸の庭家
設計者情報
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この建築家が建てた家
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house ymg –はじまりの空っぽ–
「必要になれば、作り足せばいい。」これは、そんな暮らし方を選んだ家族のための住宅です。 敷地は東から南にかけて森が広がる旗竿地、冬は陽射しが期待できない手ごわい環境でした。が、バイタリティあふれる彼らは、住む力を全開にして家づくりを始めます。 まず話し合ったのは、ローコストなつくり方について。その方法は、構造や外装、住宅設備等まではプロの手を借り、何もない空っぽな状態を完成させる。その先は自分達で作りながら生活することになりました。 設計が始まると、彼らはいきなりダイニングベンチを作ってきて私たちを驚かせました。しかも2脚、クオリティもなかなか高い。万事この調子で率先して工事にも参加しました。床壁天井となる合板の塗装は週末行事となり、家族総出でペンキ塗り。終わる頃には床下収納を2台と脱衣室収納棚、クローゼットの間仕切り布が完成。こうやって少しずつ、空っぽが住宅になってゆきました。 そして引渡しの日、「ここがはじまりなんです!」と、ご主人が力強く話されました。その言葉通り、彼らは今も作り足しながら暮らしています。

中庭の家
本計画は沖縄県本島西原町の閑静な住宅地の一角に一戸建て住宅を新築するプロジェクトである。 周辺環境として敷地は建物に囲まれておりプライバシーへの配慮が必然的に求められた。 施主と打ち合わせを重ねる中で、「ダイニングを中心とした子育て」「隣地建築物からの視線への配慮」 「リビングと繋がる中庭」が設計計画の根幹となった。 L字型の大きなダイニングテーブルは座る位置によって、リビング、テラス、スタディスペース、ダイニング と様々な関係性を生み出す。家族の食卓、子どもの勉強、団らんの中心となる計画なっている。 中庭はリビングとの段差を極力なくすことで視覚的にリビングとの関係性を強めるとともに、一部は バスコートとすることで内部空間を拡張する計画としている。中庭は奥行きのある庇を三方向に設けることで 隣地からの視線に配慮するとともに、強烈な日差しや雨を和らげる計画としている。 内部仕上げは白の塗装を基調しつつ、左官仕上げ、タイル等、テイストの異なる白を重ねることで 空間にシンブルながらも彩を与える計画とした。 設計当初、施主の小さな子供から「こんな家に住みたい!」という思いの詰まったスケッチをプレゼントされた。 どんどん手を加えていただいて、大人の想像の枠を超えて家族で楽しく住んでくれることを望む。

光階段の3層住宅
市街地に立つ木造3階建ての新築計画で施主は夫婦と小さな子供1人の核家族。 敷地は、中高層のエリアで周囲には2階建てから3階建ての戸建てやマンションが林立している。比較的密集して建物が建っているエリアなので敷地も3階建てを前提とした分筆敷地だ。3階建ての住宅を考える時、前面の道路に対してバルコニーをつくり階をつみ重ねていくケースが、近年の戸建て分譲でも多く、今回の敷地でも隣り合う敷地には、同様のバルコニー付きファサードを持った3階建ての住宅が並んでいた。南側の隣地は古い2階建てだったが、恐らく建て替わることを考えると、同じようにバルコニーが付いた3階建てになることが予想された。 本敷地は、前面道路は広いが、車の往来が多い幹線となるバス通りで、環境は良いとは言えない状態だった。一方で、敷地の大きな道路の反対側にも小さな袋小路状の小道があり、敷地の東西に2面接道した抜けがあることが特徴で、光の環境もこの抜けた環境を生かすことで住宅の環境が良くなると考えた。 光が抜けるリビング 階段を真ん中に配置する。 内部の空間を広くとるために、真っすぐな階段を長手方向にとる階段をやめて、中央に配置した。階段室は、壁が多く採光の弊害となることが多いが、ここでは、可能な限り薄く華奢なイメージの階段を鉄骨でつくることで、その上部に設けた開口部からの光を、光量が少なくなる家の中央に落すことを意図している。階段室につきものの耐力壁は、スチールのブレースによって、壁倍率を損なうことなく採光できる階段となった。中央にある階段が抜けていることで、居住空間も広く明るさを確保できる。水回りやバルコニーは1Fと3Fに割振り、2階は開放的な明るい空間としている。 なお、外壁は前面道路がバス通りということもあり、排気ガスによる汚れを考慮して、経年変化があっても色合いや雰囲気が気にならない素材を採用している。断熱は外皮の熱損失を考慮して、ガス入りのペアガラスや高性能な断熱を採用。空調は第一種換気の機械換気を利用し、熱損失を少なくし認定低炭素住を取得している。 3階建ては上階が暑く、下階が涼しくなるが3階の小屋裏部分に空気の循環器を設置し、熱気を基礎内にダクトで戻すことで、効率よい空調を実現している。夏は涼しく、冬は暖かい。明るく風が抜ける。基本的なことばかりだが、小さな積み重ねで快適な3階建て住宅をつくることを考えた。

淡路島さくらの家
計画地は、淡路島東海岸の生穂漁港の近く、急な坂道の先に現れます。南に大阪湾を望み、北に緑深い山をかかえるこの地に、スポーツ医学を専門とする医師の診療所兼住宅を計画しました。自然と共に暮らす静かな住まいであると同時に、風、虫・獣害などの自然の脅威への配慮が求められました。住居、診療所、浴室の高さの異なる3つのボリュームそれぞれがリニアに伸びる”縁側”を介して繋がります。“縁側”は、暮らしの中で各ボリュームをつなぐ“動線”だけではなく、自然を感じる“ルーム”と位置付けました。縁側の外部面に、蚊帳として可動式の網メッシュを張り、虫の防御と通風を両立させ、眺望を確保しています。やがてスポーツの場が提供され、地域の活性化に繋がる。この計画が、そのキッカケとなる事を期待しています。

矢口渡の家
敷地は準防火地域でしたが、新たな防火規制の導入区域に該当する為、木造2階建であっても「準耐火構造」仕様にする必要がありました。天井や柱・梁の木をそのまま現す為に、「燃えしろ設計」を行い国産木材をふんだんに使用した空間を実現することが出来ました。住宅密集地である為、吹き抜けを有効利用して家の中のどこに居ても明るさ確保し空が眺められるプランニングを心掛けました。太陽熱給湯や雨水利用も採用し、自然の恵みを暮らしに取り入れています。 古い日本家屋や京町屋好きの住まい手からの要望で、全体のデザインをまとめました。土壁、漆喰、いぶし瓦、タイル、銅板、古建具、都内の町工場で作られている照明器具など、一つ一つのマテリアルを住まい手と一緒に時間をかけて吟味しました。愛着を持って永く暮らして貰える空間になったと思います。

ハコノオウチ08

堀ノ内の住宅
「川に寄り添う家」 川と道が鋭角に交わってできた三角形敷地と相似の三角形平面を、鋭角部分でカットして斜線制限内で最大限確保できる変形寄棟の外形ボリュームとしている。1階はプライベートな階だが、水廻り以外は仕切らずに、玄関・階段・収納などとはレースのカーテンで仕切るにとどめた。2階は屋根の稜線によって一体につながりながら耐力小壁によってエリア分けされ、それぞれ違った開放感と川との関係をつくりだしている。西側で平面的に最も広いダイニングキッチンは天井が高い上昇感。中央部のリビングは天井が低く両側の出窓が外側に延びる浮遊感。東側の予備室は川の流れの向かって深淵の先を見るようである。中央上部のロフトには2つの天窓が設けて川と空が見える。限定されたボリュームにも様々な空間をつくることができた。

MO邸
コンパクトで使いやすい住宅。2階の子供室は勾配天井で高さを最小限とし、建物のボリューム感を抑えました。リビングは吹き抜けのR天井。コンパクトながらも解放感を出し、2階の子供室とのつながりも持たせました。

SOJA-O
この住宅団地は、今から約60年前に整備された。現在は、初期の住宅が老朽化し残っている場所、取り壊し空き地となった場所、そこに新たに家が建った場所と、密度の薄い統一性の無いものとなっていた。そのような、今後も変化していくと想定される周辺環境で、施主も住み方に対して強いイメージが無いという、とてもルーズな条件下で一体何が最もふさわしいのか考えた。敷地の些細なコンテクストを拾い上げ、施主の深層心理に眠る要望を掬い上げ形としていく事も考えたが、何かやはり無理矢理に理屈づけているような違和感があった。そこで、周辺環境に対する信用の無さ、施主の生活イメージの無さに対して真正面から向き合い、質の異なる大きな空間を2つだけ提案した。1つは12本の柱が均等に落ち細かく間仕切れる空間。1つは建物外形がそのまま平面となった間仕切りも何も無い空間。周辺環境の変化に対して敏感に反応し変わっていく空間と、周辺環境がいかに変化しようとも変わらない空間。この両極端な2つの世界を行き来し、住み手は自らと周辺環境とのかかわり方を探っていく。住宅というよりは、この土地に生きる場所のようなもの。変わるものと変わらないもの。





