
あえて収納を減らす、
子どもと楽しむ住まいのリノベーション
少ないモノで豊かな暮らし
「これから手を入れていきたいところは?」との質問に、
「収納は今回あえて少なくしてもらったので、その収納量で足りる生活をしたい。」と奥様。その通り、整理収納が行き届いた素晴らしい暮らしぶりが伺える。テレビ台にはラワン合板を使用し、無機質な電化製品をきれいに収納しているところが印象的だ。
M様邸は、すっきりとシンプルな佇まいが魅力。室内で目に入るものは厳選し、それ以外はきちんと収納するのがこだわり。一般のお宅では悩みどころとなる玄関収納もご覧の通り(写真を参照)。
生活感が出やすいキッチンも、見事に整理されています。奥様のこだわりはラワン合板の食器棚。腰高で使いやすく、陽射しがたっぷり降り注ぎます。散らかりやすい食器類も木の温もりの中にきちんと納まります。ステンレスシンクと木の質感が品よくマッチし優しさのあるキッチンができあがりました。
機能性重視で味気なくなりがちなバスルームも、木をふんだんに使うことで、こんなに柔らかい空間に。慌ただしい朝も優雅な気持ちで過ごせそうな、明るさにあふれるバスルームになっている。
玉手箱のような子ども部屋
「予算とやりたいことの戦いでしたが、あれこれアドバイスしてもらいました。施工中もできあがった部分を見たら、やっぱりこうしたいとイメージが変わって一緒に考えて直してもらったり。」
M様みずから設計・施工に積極的に参加し、「ご自身で建てた家という感じがしますね」とホープスさんも語る。
家の中はお子さんがいる家庭なら憧れてしまうような木のインテリアがいっぱい!ご夫婦で選び抜いた家具や遊具がずらりと並んでいる。表紙が可愛い絵本がディスプレイされた本棚、ガラガラとすぐ引き出せるおもちゃ箱、大きな白いテントに黒板付きの可愛いテーブルまで!大人も思わず遊び心がくすぐられる楽しい空間だ。
決め手は「感性が合うかどうか」
「白い外観、白い箱みたいな可愛い感じの家が多くて、好きな感じが多かったので。」
実際のお宅も、フローリングの無垢材や建材のラワン合板と白い壁との組み合わせがとてもセンスよく美しいため、可愛いお嬢さんが遊ぶ姿も絵になる素敵な家に変身した。
「担当者の方とお話したとき、私のこだわりがちゃんと伝わっているなと感じたんです。 ”こうしたい” と伝えても、返された返事に ”いや、そうじゃないんだよなぁ” と思うことってありますよね。でも、ホープスさんの答えには ”あ、そうです!” という感触がありました。」
ご主人も「作っていく上で、感性が合うかどうかがすべて。一生一度の大きな買い物ですから。」と言う。
いかにフィーリングが合う工務店を選ぶかが、満足のいく家づくりのポイントといえそうだ。
これに対し、ホープスさんは、
「僕たちが意識しているのは、暮らし方からしっかりお聞きしていくこと。こういうことを求めているのかなぁと想像しながらヒアリングしています。」
ヒアリングは結婚相手を探すのに似ている。
会ってみて、おつきあいしていいのかな、波長が合うのかなって思うでしょう?
そういって笑うホープスさん。
「何社か同じ事を相談しても返ってくる返答が全然違う。それが面白かったですね。選びがいがありますよ。」とM様。
よい家は、お施主様と工務店のマリアージュによって生まれていくのかもしれない。
基本データ
| 施主 | M邸 |
|---|
設計者情報
この建築家が建てた家
この実例を見た人はこちらも読んでいます

ここが狭小地!?お店もテラスも居心地も、すべてが叶えるには?
「この土地では、希望の家は建てられない」。相談した設計会社から立て続けにそう言われたKさん夫妻が、最終的に自宅の設計を託したのは 株式会社ホープスの清野廣道さん。都内の狭小住宅を多数手がける同社は敷地を最大限に活用し、坪数を感じさせないのびやかで心地よい空間をつくり上げた。

借景がまさにアート!夢を贅沢に詰め込む、こだわりの別荘づくり
ずっとマンション暮らしだったTさんが軽井沢に建てたのは、自然を絵画のように切り取り、家の景色の一部とした別荘だ。施主のTさんと建築家、佐藤さん。自然と融合した美術館のような家は、Tさんと佐藤さんのこだわりが詰まったアート作品だった。

趣味も仕事も!「思い出の実家」のリノベは生き方をどう変えた?
子どもたちも独立し、現在はふたり暮らしだというKさんご夫婦の住まいは、以前は奥さまの実家だった一軒家。建築家・秋山怜史さんはご夫婦の願いに真摯に向き合いながら、この家に詰まった大切な思い出は残しつつ、さまざまな工夫を凝らしてより住みやすい空間へとつくり替えた。

2世帯住宅でも非日常の空間を実現!ひとつ屋根の下で心地良く暮らせる住まいとは?
食事、睡眠、家族との会話…。それはまさに自宅における「日常の暮らし」そのものです。しかし、施主であるSさんご夫妻が住まいに求めたのは「非日常の空間での暮らし」。さらに、息子さんご夫婦との同居が決まり、S邸のプランは2世帯住宅へと変化していきます。ひとつ屋根の下で2つの家族が適度な距離感を保ちつつ、非日常空間が感じられる住まいを実現したのは、腰越耕太建築設計事務所代表の腰越耕太さん。今回は、相反する要素を見事に両立した家づくりをご紹介します。

天井高で明るく広々。開放感の秘密は半戸外の土間にあり!
「子どもが元気いっぱい駆け回れる家にしたい」。子煩悩なKさん夫妻の希望を形にしたのは、ガーデナー建築家の勝田無一さん。開放感もプライベート感も抜群の快適な住まいには、「その手があったか!」と膝を打ちたくなるアイデアが満載。独自の手法である“囲いの建築”と、土間を中心とした大胆な間取りの魅力を探る

「都心のログハウス」をコンセプトに、木の風合いあふれる空間を
存在感のある大梁や整然と並んだ垂木…。まるでリゾート地の別荘に遊びに来たようなリラックスできる空間が実現。スタディールームになるロフトや、2段ベッドで仕切られる子ども部屋など、楽しい仕掛けが満載ながら、大幅なコストダウンを実現したその手法とは?

緑を眺めてゆったり、食卓で賑やか。戸建ならさまざまな空間を!
静かな時間も賑やかな時間もバランスよく織り交ぜて

道沿いは窓を設けずプライバシーを確保。 玄関を開けたとたんに光あふれる開放的な家
2方向に道路が走り、隣家との距離も近い住宅街の一角。依頼を受けた建築家の木村さんは、プライバシーを確保しながらどこにいても自然光が感じられる家にしたいと考えた。もちろんご要望だったガレージや、大きなテーブルが置けるLDKも実現。完成したのは正面からは窓が見えない、しかし開放的なつくりの家だ。

木や漆喰など、ナチュラルな素材を 生かした空間で、家族の自律も促せる家
「家づくりはお子様の教育にもつながるチャンス」と言う富田さん。家は住む人がどう使うかが大事と、家族全員を巻き込んでの家づくりを理想としている。暮らしやすさはもちろん、立地を生かしたデザインなど、設計士としてのこだわりを盛り込みながら、住む人の暮らしの将来設計まで考え抜かれた実例を紹介しよう。






