
シャビーな雰囲気漂う
憧れの「サーファーズハウス」
屋外シャワー、水に強い土間
サーファーに嬉しい工夫が盛りだくさん
もともとサーフィンが趣味だということもあり、シャビ―な雰囲気を持つサーファーズハウスに憧れていたというWさんご夫婦。そんなWさんが若林さんに要望したのは、海から上がってすぐに浴びられる屋外設置のシャワーと、濡れたままでも平気な土間。そして、南側の庭と、そこにつながる広いリビングだった。
この要望に沿ってさっそく複数の設計プランを検討した若林さん。当初は2階建てプランも考えたが、動線を考えた結果、動きやすい平屋にすることにした。このときにこだわったのが、家の印象を決める屋根の形状だ。通常であれば普通の家型の切妻屋根にするところだが、それだと少し平凡になってしまう。そこで個性を出すため、切妻屋根の棟を家の対曲線に回転させた形状を提案。その結果、どこから眺めても斜めという、W邸の特徴的なフォルムが誕生した。
南側の庭とリビングを
動線・視線ともに一体化
トイレ、洗面所、浴室といった水回りは夫婦から要望があった大きなファミリークローゼットの周囲を取り囲むように配置されており、クローゼットの両方に入口がある。「この入口から洗面所、リビング、玄関を回遊できるほか、玄関土間からパントリー、キッチン、リビングを回遊することもできるんです」と話す若林さん。平屋の良さを最大限に生かし、どこにも行き詰まらない空間を生み出しているのだという。
そして、夫婦からも要望があったシャビ―感を出すべく工夫されたのが、床材だ。「今回は古木風に加工しているようなものは使わず、幅広のヨーロピアンオークという素材を採用しました」と話す若林さん。カウンターやキッチンもオリジナルで造作し、全体でコストを抑えながら、雰囲気を統一。嫌味のないシャビ―感がうまく演出されているのは、サーファーズハウスを得意とする若林さんならではのテクニックといえるだろう。
南側の庭とリビングを
動線・視線ともに一体化
若林さんいわく「お施主様にはなるべく、一番やりたいことを我慢して欲しくないんです。そのために要望に優先順位をつけていただき、予算内に収まるよう工夫しています」とのこと。今回もWさんは床暖房を希望されていたが、全面床暖房を諦めキッチンのみにすることで、実行予算内で実現することの助けになったのだそう。実際に住み始めてみると、床・壁・天井にきちんと施工された断熱材と、断熱性の高い木製サッシ、複層ガラスのおかげで床暖房なしでも温かいと、Wさんも大満足だという。
「『あまり予算はないけれど、それでも周りと少し違う、自分らしい家を手に入れたい』。そんな若い世代のお施主様のご要望に応えたいんです。まずは予算を気にせず、ご相談いただけたらと思います。限度はありますけれど…(笑)」。素敵な笑顔で、若林さんはそう語ってくれた。
基本データ
| 所在地 | 千葉県大網白里市 |
|---|---|
| 敷地面積 | 363.6㎡ |
| 延床面積 | 88.6㎡ |
| 家族構成 | 夫婦+子ども1人 |
| 予算 | 〜2000万円台 |
| 施主 | W邸 |
設計者情報
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