古き良き住まいを、未来の暮らしへ。建築家が蘇らせた古民家特集_VOL.1

長い年月を重ねた柱や梁、味わい深い素材、土地に根付いた佇まい。 古民家には、新築ではつくることのできない時間の積み重ねがあります。 一方で、現代の暮らしに合わせるには、断熱性や動線、耐震性など、さまざまな工夫も必要です。 受け継ぐべきものは残し、変えるべきところは大胆に変える。 古民家の魅力を引き出しながら、今の暮らしに心地よく寄り添う住まいへ。 ここでは、建築家の知恵と発想によって、新たな命を吹き込まれた古民家をご紹介いたします。 ぜひみなさまの住まいづくりの参考にしてください。
窓辺の光が宿る家 100年を経た古民家の再生

推定築100年以上の古民家のリノベーションを手がけた建築家・北村拓也さん。住まいを囲む下屋(げや)に着目し、雪国の知恵を現代の暮らしへとつなぐ魅力的な空間を完成させた。時間を重ねたものへの愛情と敬意を感じる北村さんならではのリノベを紹介。
1階に生活を集約、安全に暮らせる家に。 築100年の古民家をリノベーション

古民家に一部増築した家で暮らしていたお施主さまは、2階建てでの暮らしに不安を覚えるように。それまでほぼ使用していなかった古民家をリノベーションし、生活の範囲を広げ1階のみで暮らしたいと考えた。建築家の戸川さんは直面した不安だけでなく将来も見据え、安心して暮らせる家に生まれ変わらせたという。
雑貨に囲まれた毎日を過ごすために行われた 古民家の独創的な低予算リノベーション

京都府亀岡市にある古民家がリノベーションされた。角地に立つ、とても大きな家だ。お施主様の要望は、「大好きな雑貨に囲まれた生活をしたい」というものだった。一方で延床面積が200㎡以上あり、限られた予算の中でどのようなプランにするかが課題となった。制約がある中で誕生した、この作品をご紹介しよう。
施主、大工、建築家の「共創」から生まれた 北アルプスを望むハーフビルドの“新築古民家”

北は北海道から南は九州まで、移住先を探すため日本各地を訪ねたというクライアントご夫妻。そしてようやく巡り合ったのが、北アルプスを一望する山間の集落の土地だった。その素晴らしいロケーションを活かした「土間の家」を手掛けたのは、建築家の坂利春さん。さて、どんな家となったのか、これから見ていこう。
歴史を紡ぐリノベで地域を元気に。 南伊豆町子浦のサイクリスト宿『JU-ZA』

静岡県の南伊豆町子浦に誕生した『JU-ZA CYCLE YADO Minamiizu』は、サイクリストにフォーカスした休憩・宿泊施設。町の風土と歴史を見つめ、地域の人々にも喜ばれるスポットをつくり上げた建築家の水間寿明さんに話を聞いた。
元に戻すのではない、進化させるのだ 古民家リノベの新機軸

築120年を超える古民家のリノベーションとなると、外観はできるだけそのまま活かし、内装を現代風の間取りや設備で利便性をもたせるというのが定石。そんな古民家リノベに一石を投じるような、大胆なフォルムのリノベを行ったのは、ご夫婦の建築家ユニット可児さんと植さん。 古民家が生まれたときの原点に立ち返り、「本質」はそのままに、現代に生まれ変わらせたリノベーションの新機軸に迫る。
沖縄の古民家を現代の視点で再構築 自然素材を活かした木造の家

沖縄県・豊見城市に事務所を構えるHARMO design(ハルモデザイン)。今回紹介するのは、その代表である岸田匡史さんが建てた自邸である。里山の饒波(のは)の杜(もり)の厳かな佇まいにインスピレーションを得て、家づくりを始めた岸田さん。集落に溶け込む建物と最新の設備を両立した、こだわりの家づくりについてお話を伺った。