
Y邸
設計者情報
基本データ
- 施主
- Y邸
- 所在地
- 東京都目黒区
- 家族構成
- 一人暮らし
- 延床面積
- 62.38㎡
- 予算
- 〜2000万円
設計者情報
この建築家が建てた家
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water hall
「住宅内のブラックボックス」 浴室は水を大量に扱うという性格上、水気密性の高い扉で前室(脱衣洗面室等)と空間的・環境的に強固に区画され、その内部空間は小さな開口部をひとつだけもつ外部から独立した閉塞的な箱としてつくられていることが多い。 この閉鎖的な浴室のつくりは、様々な生活が営まれる住宅のなかでも浴室をその外側での生活と一切の関係をもたないただ入浴するだけのブラックボックスのような場所にしている。 「水場」 森の中には水場と呼ばれる野鳥や野獣が体を洗い、休息し、水を飲むための水辺が存在する。 砂漠の水場であるオアシスは憩いの場という意味を持つ。 自然界のなかで水のある場所は快楽性を伴っている。 浴室もただ機能を充足するための場所ではなく、入浴という機能を超えた豊かさをもつべき場所なのではないのだろうか。 「浴室を開く」 築50年の木造家屋の浴室を改修するにあたって、浴室を生活に開くということを考えた。 具体的には浴室を区画していた間仕切りと扉を撤去し、脱衣洗面室とひとつながりの最高天井高さ約4.0mのワンルームとし、浴室上部の屋根には1m角の開口部を設け、自然光が降り注ぐ明るい開放的な空間とする。 壁天井はつやありの白塗装とし、浴室の自然光を暗い中廊下へと最大限反射するようにしている。 天高4.0mの気積の大きい空間によって、浴室の湿気を素早く乾燥させることもできる。 (入浴後10分程度換気扇をまわすことで、壁床天井が完全に乾燥状態になる) 一般的な浴室空間がもつ湿気っぽさのない、ドライで開放的なこの浴室は、入浴という機能から解放され、庭のように観葉植物を日向ぼっこさせたり、読書をしたり、ときにはお風呂に入りながら食事をとったりと、住宅内での生活と地続きの場所として使われ始めている。

光のラグジュアリ
団地の一室の改修である。 元々この部屋で暮らしていたクライアントから、東欧での数年間の生活を経て再び日本に戻ってきたことを機に改修の相談をいただいた。 かねてより南と北の両面に窓をもつ団地の形式には豊かさを感じていた。とくにこの部屋は5階で光と風が気持ちよく通り抜け、まわりには視線を遮るものもなかった。 そこで「光のラグジュアリ」をテーマに異なる反射率の素材を組み合わせることで、豊かな光を受け止めふとしたときに光のうつろいを感じられる空間を構想した。 団地の形式上、玄関を入った正面の軸が南北どちらの窓からも一番遠く、一般的に最も暗い場所になる。そこで玄関の正面に廊下を新しく設け、空間の骨格とした。そこは反射率の高い象徴的なタイル床の、光を反射させる空間である。廊下は滞在する場所ではないがどの部屋からも目に入る空間なので、その床に光を反射させ生活の中に自然な形で揺蕩う光を存在させたいと考えた。 「光を反射させる」廊下に対し、部屋の壁は東欧のアパートを参照しカラフルながらも彩度の低い色の穏やかで落ち着きのある「光を受け止める」面としている。床も部屋ごとに素材を変えているが、廊下とは対照的な「光を吸収する」素材を選定した。 「光」と「色」の掛け合わせで、場所ごと、時間ごと、季節ごとに空間の表情は変わっていく。日常の中に落とし込まれる光の移ろいは新しい発見をもたらし、日々の暮らしを豊かにすると考えている。

ワハウス
京都市中京区に会社を構える工務店、駐車場であったスペースを事務所へ改修した計画。 古くから地域で工務店を営まれていた建築主からの要望を読み解いていくと「”和”やかに、地域と繋がる”輪”となるよう、自然と対”話”が生まれる場所」を潜在的要望としていることが分かり、3つの”ワ”が設計の手がかりとなった。 計画地は商売人の町である中京区にあり、前面道路には歩道もあることから常に人が往来している。昔から京都は見世棚や町棚をつくり、街とのつながりを持ってきた歴史から一階を特別な場所と捉えてきたように思う。設計するにあたり、歩道から地続きで建物の内外を繋げるために、地面を起点とした連続性が「一階の持つ開放性と地域性」を繋いでいくよう考えた。 構成としては京都の町屋に習って動線をまっすぐ通し、そこへ短辺方向に土間、床、小上がりの領域がとりつく「片土間(ニワ)・床上三室」を意識した。 京町家では三和たたき土のニワがまっすぐ軸線上に通ることが一般的であるが、ニワを通してしまうと接客・執務エリアが狭くなり、仕事の効率が下がってしまう。軸性を転換するべくしつらえた小上がりを南北方向に通し、ニワを参照することにした。 短辺方向にルーバーや壁面収納、階段・キッズスペースをしつらえる事で、小上がりを介してレイヤー状に多様性のある空間が広がっていく事を目指した。 小上がりは人の居場所を分けることなく、分節的かつ緩やかに空間をつなげることを意図しており、執務室や来客を迎える場所として設けたルーバー壁は、土間エリアと執務エリアを分割することなく、ゆるやかにつながる空間となるよう設計している。 ルーバーと上框を楕円形の形とすることで偶有的な形から生まれる平面的な広がりを生成する。 また「普通の材料だけで作りたい」との要望もあったことから、壁やルーバーに採用した木材は一部を覗いて、すべて桧や杉の針葉樹とし厚みや太さにより素材のもつ特性を活かし、床のアプローチ・土間はすべて南部石を混ぜた洗い出し、天井は和紙クロスにEP塗装とした。 こうした人の手が作り出す素材感が、人の心を惹きつける建築の要素になるのではないかと考えている。 和やかな雰囲気を持つ素材、楕円形や軒下のルーバー、人がちょっと腰を掛け対話するベンチなどは、来客だけでなく働く人も心地よく過ごせる空間ができたのではないかと思う。

大倉山のマンションリノベーション

皆春の住居Re

宜野湾市の住宅リノベーショ

北山の家
建て主は病気になった祖父を看病するため、福岡から祖父の家に移り住んだが、看病も虚しく、祖父は他界してしまった。 祖父と暮らすうちに、愛着が沸き、祖父が建てた家を住み継いでいきたいという想いに至り、リノベーションの相談を受けた。 建物は山を背にして、谷側に玄関、和室など表の顔が並ぶが、方位としては、西向きであり、酷い西日に悩まされていた。 本来開くべき方位である南側は床の間・仏壇が並び、蓋がされた状態であり、日中でも電気が必要なぐらい、どの部屋も薄暗かった。 夏をむねとしてつくられた古民家は、冬は山の厳しい寒さで耐え難いものであり、風が吹けば、木の窓がカタカタと音をたてる、そんな住まいだった。 リノベーションに際し、建て主からの要望は、冬の寒さを軽減すること、今あるものを活かしたいという2点だった。 しっかりと断熱を施し、開口部も樹脂サッシとすることで、無断熱からUA値は0.53まで向上した。 元々は、田の字型に小割りされ、寒さから小さな和室に集まり、暖を取っていたが、断熱改修により、熱的なバリアーが無くなることで、開放的なプラン構成が可能となり、薪ストーブを中心にLDK、和室がひと繫がりとなる空間構成とした。 ダイナミックな丸太梁や再利用した建具、既存の長もちや箪笥、建て主がリメイクしたTVボードなど、新しいものの中に古いものが混在する、温故知新を体現する心地良い住まいとなった。

離れのリフォーム
母屋となりの離れのリフォームです。一部増築も行っています。天井を勾配天井にやりかえ、小屋裏に隠れていた丸太をみせています。










