
光善寺の家
設計者情報
角地で高台に建つ、北側に面して大きく開いた敷地です。防犯のため外に面して大きな窓はつけたくないが、開放的な家にして欲しいという、相反するようなご要望から設計がスタートしました。防犯面を最大限に考慮するため、道路側は小さな窓のみに限定し、南側のハイサイド窓(高窓)や吹抜け上部からの光を効果的に取り入れ、さらに塀で囲まれたプライベートな中庭に大きな窓をとるという提案をし、最終的にほぼ平屋建て、一部に2階が載っているという構成となりました。北向きの敷地ではありますが、窓の取り方や立体的な断面構成をきちんと考えることで、日当たりの悪さはいくらでも解消できると考えています。さらに北側は直射日光は入ってきませんが、1日を通して柔らかく優しい光が継続して差し込むため、眩しくなく意外にも居心地がよいものです。 また忙しい奥さまのため、キッチンのすぐ横に雨の日でも濡れない大きな物干しスペースを作り、家事動線の効率化を考えました。(この場所は南側となるため、洗濯物がよく乾きます)玄関前の大きく張り出した屋根が、この家の特徴的な外観を形造り、堂々とした印象を与えることができたように思います。
基本データ
- 所在地
- 大阪府枚方市
- 延床面積
- 100.76㎡
撮影:森本 大助
設計者情報
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戸越の家
イレギュラーな形状をした変形敷地の中で、様々な要望と建築規制をクリアして設計した分離型二世帯住宅です。 変形敷地かつ限られた敷地面積の中で、どのように二世帯の空間を構成し、必要なスペースを確保するかという問題を解決する必要がありました。 兄妹それぞれの家族による2世帯住宅であることから、通常よくある親子世帯の上下階に分ける方法ではなく、縦列型の分離方法をとっています。 建築規制である面積制限、高さ制限等をギリギリまで余すこと無く有効に使うことで、内部は実際の面積以上に広い印象が感じられる空間になっています。 また各世帯は隣り合いながらも全く異なる空間構成となっており、複雑な内部構成が、奥深さと感覚の変化を感じさせる魅力的な空間を創りだしています。

Light Tube

白金の家
白金の閑静な住宅地のこじんまりとした狭小地での計画です。 高度斜線に鋭く切り取られた厳しい形態制限のなか、スキップフロアや吹抜を介した空間の繋がり等導入し、外観からは想像できないような開放感と親密感、物語性をそなえた住宅です。 天空率を利用し、限られた敷地の中で、できるだけ空間を大きくとれるようにしています。

house skr –此処に棲まわる縁–
家づくりで最初に求められるのは「その土地に住む覚悟」。 ですから、もし「ここに住みたい」と強く願う場所があるとしたら、それは幸せなことです。希望の地で縁をつなぎながら、住宅は地域と少しずつ溶け合っていきます。 念願の場所に建てられた【skr】は、そういう意味では幸せで足早に地域へ溶け込んでいきました。中でも驚いたのがバスケチーム壮行会の話。大会前に白ご飯を持参した生徒が30人ちかくやって来て、みんなでカツカレーを食べて気合を入れる恒例行事。 30人を収容できるほど広くはない【skr】ですが、場所を読み込めば可能な話です。目隠し壁で囲われた前庭と土間テラス、リビング、ダイニングを一体化すれば大きなダイニングとなり、更に2階のバルコニーや階段も加えれば、30人がワイワイとカツカレーを食べる空間へ読み替えることができます。 これは風の通りと日差しの調整を考えて、立体型ワンルームになった【skr】ならではの使い方です。時間をかけて家づくりをしてきた彼らは、早々に住宅を使いこなして壮行会を実現させていました。

飯能の家
敷地は飯能駅から車で20分程の山間の集落。敷地の前には中藤川が流れ、周辺は山に囲まれている。 景観、植栽、地形、自然光、地盤など敷地を丁寧に調査分析し、この場に相応しい建築を目指した。その結果、地形に沿わせた無理のない配置で、既存の樹木を生かしながら、谷への景色と既存植栽を眺めることができる建築となった。 床は淡いベージュのリノリウム、壁はニュートラルな白として、周辺の自然をやさしく取り込んだ明るい室内空間を作っている。3mの天井高と大きな開口部は屋外にいるような開放感をもたらしている。サクラやモミジなどの落葉紅葉樹が多く植っており、四季折々変化する自然を感じる建築となった。

MISUZU-K
住宅の中にできるだけ大きな空間を作る。その単純な操作で自然現象のような、当たり前でありコントロールできない何かを取り込めないかと考えた。施主は夫婦と子供2人。求められたのはミニマルである事、そしてできるだけ外に開かないという事だった。コストから逆算されたボリューム内で、いかに洗練し、いかに開くかが課題となった。ボリュームの半分を占める大きな空間は窓辺が明るく、奥には影が生じる。夜は照明が下半を照らし、照明の無い天井には闇が広がる。中空を横断する照明は構造的には梁であり、照明に擬態したC-75×40によって東面の壁厚を薄く維持し軽さ生み出した。軽く、目地割まで完全にコントロールされた室内空間にゆらぎのようにコントロールできない要素が侵入してくる。また、窓から910mm内側に、天井から910mm下がった位置に大きな布を吊るす事で開く事と開かない事とを両立した。サンルームのような窓と布との隙間は、内部からあるいは外部からの緩衝地帯となり、大きな開口でありながら内部と外部を緩やかに繋ぐ。壁内に収納されたような各室はその擬似的自然環境に開いていく。それらは決して大きくない住宅の中に深い奥行きを生み出している。

SOJA-O
この住宅団地は、今から約60年前に整備された。現在は、初期の住宅が老朽化し残っている場所、取り壊し空き地となった場所、そこに新たに家が建った場所と、密度の薄い統一性の無いものとなっていた。そのような、今後も変化していくと想定される周辺環境で、施主も住み方に対して強いイメージが無いという、とてもルーズな条件下で一体何が最もふさわしいのか考えた。敷地の些細なコンテクストを拾い上げ、施主の深層心理に眠る要望を掬い上げ形としていく事も考えたが、何かやはり無理矢理に理屈づけているような違和感があった。そこで、周辺環境に対する信用の無さ、施主の生活イメージの無さに対して真正面から向き合い、質の異なる大きな空間を2つだけ提案した。1つは12本の柱が均等に落ち細かく間仕切れる空間。1つは建物外形がそのまま平面となった間仕切りも何も無い空間。周辺環境の変化に対して敏感に反応し変わっていく空間と、周辺環境がいかに変化しようとも変わらない空間。この両極端な2つの世界を行き来し、住み手は自らと周辺環境とのかかわり方を探っていく。住宅というよりは、この土地に生きる場所のようなもの。変わるものと変わらないもの。








