
HOUSE-A
設計者情報
敷地は、丘陵地である住宅分譲地に存する。丹沢の山々や富士山を望める絶好のロケーションである。しかし、道路や隣地との高低差が多いことがデメリットとなり得る環境であった。クライアントからは、景色を望みつつ、採光の確保をすることが要望として挙げられていた。どの位置からどの景色を切り取るのか、どの角度、どの高さから、どのように採光を取り入れるのかを周囲の高低差や隣地の住宅、また、空地の隣地にどのような住宅が建つのかを予想しながら〝景色と光の良い所取り〟をしようと試みた。 東側道路から3.5M程、南側隣地から1.5M程埋まっているような環境にあった為、1階の床高及び階高を高く設定をし、採光の確保を狙った。西側の正面には既に隣地住宅で塞がっている状況であった為、敢えて西面を壁で塞いだ中庭形状とし、かつ、上部をFRPグレーチングによるトップライトとすることで1階に柔らかい光を落としている。 2階も階高を高くし、周囲の住宅や道路からの視線とのバッティングを避けながら、東面・南面・西面の3方向より、採光を確保した。2階LDKには、西側の景色を望めるよう、ビル用の大型サッシを設け、かつ、LDK手前にテラスを設けることにより、周囲の住宅の存在を消しながら景色に集中できるような構成とした。浴室は、隣地の造成による階段部分に位置を設定することで景色の確保を狙い、LDK同様ビル用大型サッシを設けた。また、入浴する為の導線やロールスクリーンの開閉するタイミング等の計画を綿密に行うことにより、住宅地でありながら、プライベートを確保しつつ、浴槽から景色を望める構成としている。屋上は、周囲の建物が建ち終えても直射日光が日中を通して当る位置に設定をし、物干しスペースとしての機能を持ちながら、景色を眺める展望台としての機能も与えている。 景色の切り取り方、光の取り入れ方のシュミュレーションを重ねることにより、敷地のポテンシャルを生かしつつ、デメリットを払拭する計画を目指した。
基本データ
- 所在地
- 神奈川県秦野市
設計者情報
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